北海道、そして人との出会いが人生を変えた  オクラホマ・河野真也さん【北大人に聞く 第2回】

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学生へのメッセージとともに

「学生には、社会人になったらできないことを経験してほしい」。そう語るのは、北海道を中心に活躍しているお笑いコンビ・オクラホマの河野真也さんだ。河野さんは本学に2年生まで在籍するも中退し、芸能界への道を進んだ。今回はそんな河野さんに自身の経験と学生へのメッセージを聞いた。

「一度きりの思い出」のはずが…

河野さんは大阪出身。本学を志願するきっかけは旅番組で中標津町の開陽台からの景色を見て、「北海道に住みたい」と思ったことだった。弁護士を夢見ていたため法学部を志望。本学に特化した対策のもと他大学は一切受けず、前期試験のみの一発勝負で合格を決めた。入学後は野球サークルに入り、そこで現在の相方・藤尾仁志さん(当時水産学部の上級生)と出会う。

1年生の冬、友人の誘いを受け藤尾さんとともにHTBのバラエティー番組に出演した。ネタは一切ウケず、一度きりの思い出だと河野さんは思っていたという。しかし真剣にお笑いデビューを考えた藤尾さんは、河野さんを説得するため水産学部のある函館から車で乗り付けた。旭山公園の展望台で夜景を前にして、「札幌にはこれだけ明かりのついた家々がある。俺らで笑いの渦を巻き起こそう」と懇願。河野さんは戸惑いつつも、一時的なものだと割り切って提案を了承した。お笑いの道に進むと決めたら自然と大学へ通う日は少なくなり、両親の反発を和らげるためにも4年間目一杯休学しそのまま退学。
アルバイトの傍ら、札幌市内で十畳ほどの広さのスペースを借り、月1回ライブを開催するなどして活動を開始した。当初は全くウケを取れなかったが、「こんなにうまくいかないことがあるのだろうか」と逆に諦めがつかず、中途半端なままではやめられないとの思いで活動を続けることに。以前出演した番組のディレクターに頼み込み、HTB制作の番組「水曜どうでしょう」で注目を集めていた鈴井貴之さんの事務所・クリエイティブオフィスキューに入った。事務所に入ってもすぐには売れず、アルバイトをして食いつなぐ日々。その後、受け持つ仕事は徐々に増え、20代後半にはタレント業で生計を立てていけるようになった。仕事では見る人のことを考え、特に情報番組では丁寧に調べ、考えることを大事にしているという。

限りある学生生活を大切に

学生に向けては、「とりあえず大学はやめないでほしい」と自身の経験を踏まえてエールを送る。また、「休みの長さは学生の強みだと思う。限りある長期の休みを有効に使えるとよいのでは」と、学生時代でなければできない経験を積んでほしいと力説。「北海道は飽きない。道民でも知らない良さが北海道にはたくさんあるので、学生の間に満喫してほしい」と述べ、道内巡りをおすすめする。藤尾さんとの出会いや、仕事をきっかけとした道内各地での人々との交流を振り返り、人間関係や出会いの重要性についても熱く語った。

 

<河野真也さん プロフィール>

1980年3月9日生まれ、大阪府出身。お笑いコンビ・オクラホマのツッコミ担当。HTB・北海道テレビ「イチオシ!」「おにぎりあたためますか」をはじめ、バラエティーから情報番組まで幅広く、テレビ・ラジオ等で北海道内を中心に活躍。お笑いライブのほか、映画・CM出演や演劇も。近年は子育てや男女共同参画に関するセミナーなどでも講演。