英語教育とトランペットに熱意を燃やす 河合剛教授(後編)【教員紹介 第2回】

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北大教員へのインタビュー連載記事「教員紹介」。第2回目は前回に引き続き、本学外国語教育センター・河合剛教授について紹介する。

 「Glexa」と白黒パピーの誕生

河合教授と言えば英語学習システム「Glexa」だ。教授が作成したオンラインシステムの1つで、本学の1年生の教育にも用いられている。「Glexa」のGは河合「剛」から、lexはlearning experience(学習体験)から、aは河合教授の研究仲間の名前から取って名付けられた。「当時は教師が教えたい内容をオンライン化する道具として開発したのだが、裾野を広げるために教材として開発し直した」という。

我々にとって馴染み深い「Glexa」だが、現在100以上の学校で導入されている。これについて、「自分たちが作ったシステムに対してお金を払ってもらえるのは嬉しい。それは評価されているということ。もっといいものを作っていきたい」と語る教授。「Glexa」の受講生はのべ10万人を超え、多くの学生の英語学習に貢献していることが伺える。

「Glexa」と言えばあの「白黒パピー」だろう。「Glexa」の至る所に登場する白に黒ぶちの小型犬(のぬいぐるみ)だ。実はこの白黒パピー、元々は教授の姪がボーイフレンドから貰ったプレゼントだという。それを「プレゼントされて嬉しいから剛さんにあげる」と手渡された。オンライン学習システムにおいてブランディングが大切だと考えていた教授は、白黒パピーをマスコットキャラクターに採用。「北大の学生は教授の名前を覚えてくれない。それならば犬の先生にしよう」と考えたという。

「白黒パピー」

英語学習で大切なことは

教授は授業では英語しか使わない。休講の情報ですら英語で出している。「大事だからこそ英語で言う。いつまでも松葉杖に補助輪ではダメ」と熱弁する教授。「講義では高い英語力は要求していない。やらなければ成績は下がるし、やる気を持って受講している人はちゃんと高い成績をとる」と述べ、「難しい文法よりも、語彙や喋る意欲・相手の目を見て笑顔を作る、ということの方が大事。これをポイントにおいて授業計画を立てている」と、英語学習の核心を話す。

このように英語の教育に力をいれる教授だが、近年注目すべきデータがあるという。それは北大生の「TOEFLーITP」スコアだ。2006年から2017年にかけて平均点が約24点も上昇している。この要因について、「明確なことは分らないが、英語授業の改善や生協の取り組み、総合入試制度の影響が考えられる」と分析する。

趣味は多彩 現在はトランペットに苦戦中

トランペットを手にする教授

教授は多彩な趣味を持っていることでも知られる。茶道・華道・アマチュア無線に加え現在ではトランペットにも挑戦している。

トランペットを始めたのは53歳の誕生日。最初はまともな音すら出せなかったという。「簡単そうだからと始めたのが大間違い。正確に音を出すのに大変苦労した。3年半練習してやっと初めての曲を吹かせてもらえる」と苦労を語る。トランペットの生徒として苦戦したその経験は、自身の教育活動にも役立っているそうだ。

学生へ「夢中になれ」

ここまで、前後編にわたり河合教授について紹介してきた。最後に、教授からのメッセージを紹介する。

「何か夢中になれるものを見つけてほしい」。教授は北大生にこう呼びかける。「何かに没頭する事で人は幸せを感じ、成長につながる」と熱弁。今の学生へエールを送っている。