夢を持って、生き生きと働いてほしい -株式会社ニトリ 採用教育部新卒採用グループ・廣瀬裕二さん(本学理学部卒業生) 【どうする? キャリア(就職特集)・企業インタビュー】(全文)

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ニトリの廣瀬裕二さん

-北大生の印象はいかがですか?

素直さがあってよいと思います。新しい環境に飛び込むことをチャンスと捉えて邁進するスキルは大切です。また打算的にならず、様々な人に平等にリアクションできるのも吸収力が高いことの現れでしょう。ただ、就職活動に関して言えば東京や大阪の学生と比べると場数を踏んでおらず、大変なところもあるのではないでしょうか。また調和を大事にする学生が多いので、相手に納得してもらいつつ自分の言いたいことが言えるスキルを身につけることは必要だと思います。

―採用したい学生像は?

自分なりのロマンとビジョンがしっかりとしていて、なおかつChange, Challenge, CompetitionとCommunicationの精神(3C+C)をお持ちの方です。

まず前半については「自分が影響を与えたい人は誰か」を考え、生活・社会を変えていく手段をある程度具体的にできる原動力があるかということです。「大金持ちになりたい」といったものよりも他者に向けての大きな夢・目標があるとよいです。大変な仕事に直面しても心の支えになるような目標を持ち、入社後数十年にわたって生き生きと働ける、夢を語れる大人であってほしいと思います。

3C+Cはニトリの企業文化です。現状を否定し、主体的に物事に挑戦してチーム全員で仕組みを変えていける方、といったところでしょうか。ニトリは変化の激しい会社です。その中で自分を成長させようと思えることが重要です。

―選考過程でご覧になりたいポイントは?

その学生さんを採用してお互いが幸せになれるかどうかを見ています。「落とされるのは劣っているから」と考えられがちですが、「優秀」の定義は会社・部署・地域によってバラバラで曖昧なものです。個々の能力というよりも、企業はその人が働いて幸せになれるかも考えて選考しています。会長をつき動かした「生活を良くしたい」という思いと決意にも通ずるものがありますが、ニトリで活躍されている方には成し遂げたいことがしっかりあると感じています。借り物の「やりたいこと」では途中で折れてしまうと思うので、本当にそれをやりたいか、しっかりとご自身に問いかけていただきたいですね。

―今の学生に足りないと思われる点は?

実は特にありません。内定者のレベルは年々上がっています。また、完璧を求める必要はないので、自分の長所と短所を棚卸しできればよいと思います。短所については認識しさえすれば大丈夫です。

日本人は全般的に、失敗に対する恐怖心が大きいですよね。挑戦して失敗することも大事なのではないでしょうか。失敗には法則がありますが、成功は99%運で決まると言われます。10個やって1個しか成功しなくても、10個やったことの方が大事というほど割り切れるとよいと思います。

―学生の間に取得しておくとよい資格などありますか?

ニトリに関して言えば、就職のために資格を取る必要はありません。資格を持っているということ自体に大きな意味はなく、いかにスキルを使えるかが大事です。英語もやらないよりは良いです。社内で取得者が多い資格としては、通関士やインテリアコーディネーター、簿記などありますが、就職後であれば補助も出るので急いで取得する必要はありません。ただ、他社も含めて会社について調べる参考にはなるので財務書類は読めるようになった方がよいですね。

資格ではありませんが、大学の教養科目はしっかりと勉強しておいた方がよいと思います。単位のために出席するのはもったいないです。大学でしかできないことをしっかりとやってもらいたいですね。海外の人と話すときの共通の話題にもなるので、海外に興味があるならば自国の歴史について知っておくと良いと思いますし、本を読むことも重要ではないでしょうか。

―採用担当として心がけておられることはありますか?

単にその学生さんに入社してもらうことではなく、活躍できるフィールドを見つけてあげること、すなわち学生さんの未来を作ることです。1つの会社にこだわるのではなく選択肢を広げて考えられるようにする、言語化のお手伝いができればと思っています。社会人として夢を持って生き生きと働いてほしい、そうすれば社会は良くなると信じています。

―全国展開している貴社が北海道に力を入れている理由を教えてください。

北海道は創業の地であり、「北海道に育ててもらった会社」という認識が強いからでしょう。その北海道に恩返しがしたいという思いからか、CSR(企業の社会的責任)活動も道内で多いです。法人税で還元するという意味から、本社を札幌から動かすつもりはありません。勉強をしっかりしてきている学生さんが多く、採用活動でも力を入れています。