好きだから、チャレンジする 北海道大学連合吹奏楽団 【部活サークル紹介第2回】

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平成最後のクリスマスがやってくる。クリスマス時期の北大の風物詩といえば、様々な音楽系サークルによるコンサート。今回は定期演奏会が近づく北海道大学連合吹奏楽団に話を聞いた。(取材先:木津智都子さん=北海道大学連合吹奏楽団団長)


夏のコンクールで金賞を受賞した部員たち
学生主体を貫く

北海道大学連合吹奏楽団は北大生を中心に現在約60名が在籍。吹奏楽の経験にブランクを持つメンバーが半数を占めるように、吹奏楽経験の浅いメンバーも少なくない。普段は週2回の合奏と楽器ごとに分かれて行うパート練習・個人練習などを行っている。顧問は置かれているが基本的に学生主体で活動が進められており、中学・高校の吹奏楽部とは大きく異なる点がここだ。合宿や演奏会の企画・運営はもちろんのこと、曲選びや指揮、演奏会などでの楽器運搬まで学生のみでこなす。この主体性のためか、年ごとに楽団全体の色がまるで変わってくるという。

チャレンジ精神を大切に

楽団には年4回の大きな舞台がある。春に新入生歓迎を兼ねて行われるスプリングコンサート、夏の全道吹奏楽コンクール、秋のオータムコンサート、冬の定期演奏会の4つだ。今年は、オータムコンサートは地震の影響で開催を断念こそしたが、夏のコンクールでは同楽団としては9年ぶりとなる金賞を獲得する快挙を成し遂げた。その金賞を獲得した際に演奏した曲は課題曲Ⅳ.コンサートマーチ「虹色の未来へ」とコンクールでは人気が高いO.レスピーギの「ローマの祭り」。

そして、冬の定期演奏会ではP.スパークの「宇宙の音楽」や、J.バーンズの「交響曲第3番」の全楽章を演奏するという。夏に演奏した「ローマの祭り」と「宇宙の音楽」は難曲で知られており、演奏の難易度を示すグレードは「6」。これは例外を除けば最高の難易度であることを意味しており、演奏には高い技量を要する。また、J.バーンズの「交響曲第3番」も全楽章を演奏すると40分前後の時間になるなど、技術面だけでなく体力や集中力の面でも困難が立ちはだかる。それでも、今年は例年になく大曲や難曲好きのメンバーが多く、そのチャレンジ精神を大切にして、演奏することにしたという。

今年の定期演奏会は12月23日(土)に札幌市教育文化会館大ホール(北1西13)で行われる。開場17:30、開演18:00。入場料は500円で前売りチケットは本学生協や会場である札幌市教育文化会館などで入手可能。団長の木津さんは「熱意をもって演奏する。絶対に楽しませるので、ぜひお越しください」と語った。

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