学食で一番辛いラータン丼の正体【編集部ブログ】

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こんにちは。今季のテストをすべて終えましたNNです。今回もまたご飯の話です。現在学食で提供中のラータン丼は召し上がられたでしょうか。今回はそれについてのお話です。

学食でのラータン丼提供は今回初めてではありません。昨夏、工学部食堂限定で提供されたため知らない方も多いかと思いますが、生物兵器とも評される強烈な辛さから一時話題となっていました。実は私、開発段階に試食したことがあります。その時には3段階の辛さがありましたが、どの辛さも少しむせてしまうレベルのもので、色々意見はしましたが、昨年のものは結局1番辛いものが採用されることになり、食べると消化器官がダメになるのではないかと感じてしまうほどのものでした。しかし、今回提供されているラータン丼はそんなことはありません。それでも学食のメニューでは相当辛い部類に入りますが…

さてこのラータン、いかにも中華料理といった風貌をしていますが、実はラータンという中華料理は存在しません。ラータンは札幌市東区にある『玉林酒家』という中華料理店の看板料理で、ある中華料理を日本風にアレンジしたものがラータンだそうです。ここからは憶測ですが、ラータンのアレンジ元料理はおそらく「水煮(スイジュ)」でしょう。一見全く関係なさそうな料理名をしていますが、中華料理で「水煮」というと中華ダシに油と唐辛子や花椒をふんだんに加えたスープで肉や魚を煮込んだ料理をいいます。ラータンの誕生は「水煮」を日本で提供する際にそのままの名前では誤解が生じてしまうから、ということに起因するのでしょうかね。そのような文脈で見るとラータンは札幌発の料理であり、北大の学食で取り扱われることに意味がありそうですね。

ラータンもとい水煮を家庭で作ることはそう難しくありません。用意する食材は豚バラ肉、白菜、鷹の爪、ニンニク、花山椒、粉末の唐辛子、中華ダシの素、サラダ油。サラダ油でニンニクや花山椒、鷹の爪を炒め香りが出たら、そこに中華ダシを水で溶いて入れて豚バラ肉や白菜を煮込む。仕上げに粉末の唐辛子や花山椒を煮汁にとろみがつくまで大量に入れて再び煮込めば完成です。正直、仕上げの工程はお店のラータンに近い味付けになるとはいえ、唐辛子の粉末でとろみをつける行為は正気の沙汰とは思えませんでしたね…。辛党のみなさんは是非ラータンもラータン丼も召し上がってみてください。

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