異種ロボット会話実験 本学セコマで実施

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セイコーマート北海道大学店で種類が異なるロボット同士の会話実験が28日から開始された。会話による商品PRを目的としており、ITの専門家でない店員にも簡単に操作ができるという。実施は来月6日まで、各日10時から18時。

英語をしゃべることも

開発は本学大学院生 「ロボット同士の会話楽しんで」

本実験に用いられるアプリケーションを開発したのは、本学大学院情報科学研究科・ヒューマンコンピュータインタラクション研究室修士課程1年の水丸和樹さん。経済産業省所管の情報処理推進機構(IPA)が行っている「未踏IT人材発掘・育成事業」の支援を受け、異種ロボット間の会話を実現した。ロボットの種類が違えば、その構造や内部で用いられる命令の種類も異なるため、これらを相互に会話させるのは難しいとされる。水丸さんはこれを一つのアプリケーションに集約し、ITの専門家で無くともスマートフォンのみで操作ができるシステムを構築した。開発の経緯について水丸さんは、「初めは同じ種類同士のロボットの会話実験を行っていた。課題がいくつか見つかり、もう一度実験を行うことに。そこで、異なる種類のロボット同士を会話させた例がほとんど無いことを発見し、それならばと思い今回の開発に取り組んだ」と話す。

店舗では、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」とヴイストンの小型ロボット「Sota」が会話をしている風景を見ることができる。ココアや大福、セコマの電子マネー「Pecoma」のPRなどを、ジョークを交えつつ行っている。水丸さんは「ロボット同士の会話によるPRは前例の無い取り組み。ロボット同士の会話を楽しんでもらい、情報を受け取ってもらえれば嬉しい」と意気込みを見せる。

今後の目標については「色々な場所で使ってもらいたい。今回は自分がエンジニアとして絡んでいるが、今後はロボットとアプリケーションだけで完全に運用できるように改善し、ロボットを社会に浸透させていきたい」と語った。

開発者の水丸和樹さんとSota(中央)、Pepper(右)

事業採択多数 北海道が秘めるポテンシャル

「未踏IT人材発掘・育成事業」はIT分野において突出した若い人材を発掘・育成することを目的とした事業。経済産業省北海道経済産業局の担当者によると、今回の「未踏IT人材発掘・育成事業」には本学から2件、公立はこだて未来大学から2件の計4件が選出されている。全国では21件と、北海道の件数が大きな割合を占めている。担当者は「北海道のポテンシャルを感じる。この機会に会話実験を見てもらいたいとともに、他の北大生にも是非本事業に挑戦してほしい」と話す。

「未踏IT人材発掘・育成事業」の公募情報などはIPA未踏事業ポータルページより閲覧可能。リンク→https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/portal_index.html