<飲酒事故>救急搬送、大幅増加 節度のある飲み方を 【特集・北大ライフ 危険はすぐそばに】

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飲酒には会話を円滑にするなどの効果があることが知られており、学生は、部活・サークルのメンバーや友人などと酒をくみ交わし親睦を深める。だが、そんな飲酒にも危険はひそむ。適量を超えた飲酒は命に関わる事態を引き起こす可能性がある。過度な飲酒による本学学生の救急搬送人数は2年前に急増した。

本学学生が過度な飲酒で救急搬送される場合、搬送先は北大病院に指定される取り決めがある。2017年度の搬送人数は38人を記録し、17人だった16年度から大幅に増えた。18年度も36人と、高止まりだ。今年度も4、5月ですでに6人が運ばれた。

搬送された学生に聞き取りを行う学生支援課の職員によると、一番多いのは飲酒が苦手でない人が、疲労や体調不良で事故の起こりやすい状態で飲んだり、解放感から飲みすぎてしまったりしたケース。致死量を超え飲酒していても、飲酒時にはその自覚がなく、気がついたら病院のベッドの上だったという人が多いという。

過度な飲酒を巡っては過去に死亡事故に至った事例もある。13年7月、複数の部活の合同で開かれた懇親会が終了した後、参加していた本学の男子学生が死亡した。男子学生は2軒の飲食店で過度に飲酒し泥酔。周囲の学生が自宅に送ったものの、その後1人になり吐物をのどに詰まらせ死亡した。血中アルコール濃度が高く、急性アルコール中毒だった。

それ以来、死亡事故は発生していないが、搬送人数は2年前に急増し、前年度も比較的多い状況が続いた。急増の詳しい理由は不明だが、死亡事故から約6年が経ち飲酒事故防止への個々人の意識が薄まった可能性はある。

学生支援課は「節度のある飲み方をしてほしい」と呼びかけている。

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周りの人が飲酒で体調を悪くした場合、どのような対処がとれるか。本学保健センターの内科担当看護師によると、千鳥足になったり、吐き気を催したりする酩酊の状態になった人がいたら一人にしないことが重要という。誰かがそばに付き添い、吐物をのどに詰まらせないよう横向きの体勢にする、体温が下がるため衣類などをかけるなどの対応が求められる。

体温の低下で顔が青くなる、口から泡を吹く、呼吸が極端に早い、遅いなどの症状が現れれば危険信号。このような状態になったら救急車を呼ぶ必要が生じるという。

内科担当看護師はまた、「最近は(周りの雰囲気に合わせて飲酒する)『空気飲み』が流行っている」とし、「先輩など上の立場の人が『無理しなくていい』などと一言声をかけて」と推奨している。

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