「横浜出身」というアイデンティティの謎 【編集部ブログ】

朝日モーニング
Pocket

皆さまこんにちは。編集部のTSです。久々のブログ投稿となります。

多くの大学生は夏休みに突入し、曜日感覚を早くも失っている人が少なくないこの時期かと思いますが、社会人の方でもお盆休みでゆっくり過ごしている方が多いのではないでしょうか。

ということで今回はお盆にちなんで、私の出身地・神奈川県横浜市に関するありがちなエピソードをお届けします(当の私はお盆でも札幌におります…)。

横浜と言えば、こんな風景をイメージされる方が多いのではないでしょうか(筆者撮影)

県よりも市を強調せずにはいられない

北大生は近年では半数以上が道外出身ということもあり、特に春先など、互いの出身地にまつわる話題で盛り上がる場面も多々あります。多くの学生は出身地を聞かれた時には「○○県です」というように都道府県名で答えるのが通常ですが、これにはもはや定番の例外が。

もちろん北海道の大学ですので、道内出身の学生は市町村の名前で答えることも珍しくないとは思いますが、これ以外で異質なのは特に「横浜」と「名古屋」でしょう。いずれも日本を代表する大都市で、存在感が際立つがゆえに県名を省略したくなる(あるいは県名だけでは気が済まない)、とはしばしば言われるものです。私も例に漏れず、聞かれた時にはたいていそのように(市の名前を忘れずに)答えます。県名を言うよりもピンポイントでイメージしやすく、話を盛り上げやすいがために「横浜」のワードを欠かさず言うというのが私の中でのフィーリングです。自慢したいからという理由ではないのかなと思います(私の場合はです)。

「横浜」というワードを出すとほぼ必ず、「神奈川とは答えないのですね」とか、「やっぱり横浜まで入れるんですね」という問答がセットで付いてきます。面白いのでそれでも構いませんが、「またか」と感じるのも確かです。もしご自身の周囲でそんなやりとりを見聞きしたら、ちょっと違う角度から話をしてみると「横浜出身者」は喜ぶかもしれません。

お約束(⁉︎)の受け答えがもう1つ

初対面の人に「横浜」の話をした時にもう1つありがちなやりとりは、「シティボーイですね」という反応(女性の場合は「シティガールですね」と言われるのでしょうか?)。これもかなりの高確率です。が、少し反論させてください。

一般に横浜と言えば、みなとみらいのような沿岸部(とりわけ横浜市の中でも中心部)のイメージが強いためこのような反応が返ってくるのかと思います。他方、1人の元市民の感覚から言えば、「自分は洗練された街に住んでいた」ということは実際、特に感じません(私の場合は横浜市の中でも内陸部が地元であるため、そう感じるだけかもしれません)。事実として、横浜市内でも農業が盛んな地域や自然が豊かな地域は少なくありません。

「シティボーイ」ないし「シティガール」も確かに存在するのだろうとは思いますが、「横浜出身」というだけでそう判断するのは早計な気がします(札幌にも同様のことが言えるかもしれません)。

中華街へは…頻繁には行きません、が

横浜と言えば、みなとみらいのイメージと並んで中華街というワードが聞こえてきそうです。しかし残念ながら、横浜市民の多くは日常的に中華街に足を運ぶことはないでしょう(私の記憶では年に数回行くか行かないかといった程度でした)。近隣で生活をしているのでない限り、中華街に足繁く通っている横浜市民はそこまで多くなさそうだというのが実感です。

そうは言うものの、市民や出身者の間では、中華街にゆかりのあるであろう食べ物はある程度浸透していると言って間違いではないと思います。私は帰省する際、焼売(あえて漢字で表記します)がたくさん入っている「あのお弁当」や、サンマーメン(サンマは入っていません)を欠かさず食べるようにしています。サンマーメンは、もやしなどの野菜をふんだんに使ったとろみのあるラーメンで、市内のラーメン店などで広く提供されています。

中華街に行くことは多くなくとも、ハマっ子のソウルフードとして定番になっている中華風のメニューは確かに存在しているのでしょう。

 

さて、ここまで横浜出身者にまつわるエピソードをいくつかご紹介してきましたが、きらびやかなイメージをぶち壊す意図はありません。少しでも実際の肌感覚に即したイメージを掴んでいただければと思った次第です。どちらにお住まいの方でも「今度横浜行ってみよう」という思いを持っていただけると幸いです。

それではまた次回、お目にかかりましょう。