スキーができない道民とスケートができない道民の差【編集部ブログ】

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皆さんこんにちは、編集部1年のSCです。本格的に雪が降り始めましたね。道外出身の1年生にとっては初めての、北海道の冬。楽しみも不安も様々あるのではないでしょうか。

楽しみの一つにウインタースポーツがあるかと思います。そこで問題です。スキーができない道民とスケートができない道民の差は何でしょう?どちらもできない、またはどちらもできる場合は、運動が好きであるか、運動の得意不得意などが原因かと思いますが、片方しかできないのはなぜでしょうか?

答えは出身地方の気候の差です。もちろん、最も多くの道民に共通する要因はそれであろうということで、個々人のケースについてはその他色々な原因が考えられますが。なぜ気候が原因になるのか?今回はその理由を紐解きつつ、北海道のウインタースポーツ事情をご紹介します。

 

雪の日本海側、氷の太平洋側

広すぎる北海道内の気候は地域で大きく異なります。冬は季節風が日本海側から吹くので、日本海(西)側は降雪量が多く、太平洋(南東)側は雪が少ないです。気温は概ね太平洋側の方が低く、太平洋側の釧路市の1、2月は平年、最低気温が-10度前後、最高気温も0度以下です。

【太平洋側】校庭にスケートリンク

つまり太平洋側とは、屋外スケートリンクが溶けにくく、除雪も日本海側ほどは必要ない気候。そのため道東の多くの小学校では、冬になると校庭にスケートリンクができます。太平洋側の子どもたちは、小学生になるとスケート靴を手に入れ、体育の授業でスケートの滑り方を習います。一方、スキー授業は道東ではあまり行われません。

それ故か、太平洋側では氷上スポーツが人気です。平昌五輪に出場した道産子スケート選手の出身地も太平洋側に多く、アイスホッケーで有名な苫小牧市もこちらです。

【日本海側】平日のスキー場は満員御礼

日本海側では、屋外にスケートリンクを作ると、ほぼ毎朝のように除雪に追われることになります。日本海側にも屋内スケート場はありますが、それよりも豊富な雪を生かしたスキーが盛ん。私が通っていた小樽市の幼稚園では園庭に雪山を造ってスキーをさせていました。

日本海側の多くの小中学校と一部の高校では、年に数回、丸一日スキー場に出かけてスキーを教える授業形式が主流です。そのため、平日の昼間はスキー場に多数の学校の児童、生徒が殺到。休日の方が空いている謎の娯楽施設となっています。小学生が連なって自分の前を猛スピードで滑り降りたときは少し恐怖を感じたので、初心者は休日に行く方が良いです。日本海側の学校でスケート授業をやったという話は、少なくとも私は耳にしていません。

【オホーツク海側、道北など】どちらもできるのはここの道民

オホーツク海側や道北など上記以外の地域では2種類とも教える学校もあり、その場合はスキーの板や靴とスケート靴という二重の出費が家計を襲います。オホーツク海側の北見市常呂町はカーリングが盛んなことで有名です。

 

いかがでしたか?ウインタースポーツをするときは帽子、手袋、スキーウエアに加え、ネックウオーマーを着けるのがおすすめです。初心者教室や道具貸し出しなども必要に応じ利用してみてください。読者の皆様が皆様なりに、北海道の冬を楽しく過ごしてくだされば幸いです。それではまた。

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