【続報】函館港には30センチの津波到達、函館キャンパスは31日の授業を臨時休講に

30日午前8時25分にカムチャツカ半島付近でM8.7の地震が発生した。これによる津波は北海道から九州まで到達し、未だ広い地域に津波警報/注意報が発令されている。
函館キャンパスでは午前9時40分の津波警報発令を受けて、津波避難ビルに指定されている管理研究棟の4階から6階を緊急避難所として開放。備蓄水や備蓄食糧の配布を行った。またこれにあわせて2限以降の全ての授業を臨時休講とし、安全な場所への避難と適切な情報収集を学生に呼びかけた。
津波警報が発令された函館の北大生は、30日をどう過ごしたのか。
船橋河輝さん(水産学部3年)は警報発令時、図書室にいた。その後、教職員らの誘導により、管理研究棟に避難した。学生や教職員、周辺住民は誘導に従って「落ち着いて避難行動をとっていた」と話す。大学関係者だけでなく、周辺住民もキャンパスに適切に避難ができたことについて、「今回は(警報発令から)津波到達予想時刻まで時間があったが、今後備えるべき地震にむけて良い経験になったのでは」と振り返った。「試験やレポートの期日が迫る学期末に津波とは…」と不安を漏らしながらも、「予断を許さない状況だが、今後も気を緩めずに行動したい」とまとめた。
函館港には午後3時51分に30センチの津波が到達。津波の第二波、第三波のリスクがあることを踏まえ、水産学部は明日の授業も終日、臨時休講とすることを決定した。なお札幌キャンパスは明日も通常通り授業を行う。
(取材:高野 執筆:古谷・高野)