七大戦特集〜その歴史と舞台裏〜

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旧帝国大学七校が一堂に会して行われる全国七大学総合体育大会(以下、七大戦)。令和七年度は北大が主管校となり、札幌を中心に北海道で行われている。本記事ではその概要と歴史、運営に携わった方の声を紹介する。

七大学が持ち回りで主管校となって開催される学生スポーツの祭典、七大戦。その起源は1962(昭和37)年まで遡る。当時は各大学間で個々に交流戦が行われていたが、北大の学生の提案でそれらの交流戦が一つにまとめられ、七大学対抗で行われる現在の現在の形が作られることとなった。コロナ禍により第59回、第60回大会は中止されてしまったものの、第1回大会が開催されて以降、今大会で持ち回りは10周目に突入する。

今年の七大戦には、全国から299団体、約8000人の選手が参加する。2024年12月の冬季競技から始まり、9月19日の閉会式まで長期間開催される本大会は、札幌市周辺と学内施設、一部は他県の施設も利用して行われる。開会式と閉会式は、北大クラーク会館で執り行われることになっている。

これほど大規模な大会の運営を支えているのは、北海道大学体育会と同組織に所属する25人の実行委員だ。大会の準備は開幕の1年前、2023年の12月から行われた。彼らの役割は、各競技団体が選定した試合会場の把握に始まり、施設利用の手配、会場費及び審判費の補助など多岐にわたる。

運営に実際にかかわる実行委員の近藤さんは、

「この歴史ある、規模も大きい大会に関われることをうれしく思います。選手の皆さんがしっかりと実力を発揮し、いい思い出と仲間たちを作れるように運営として支えていく所存です。」

と語る。

選手たちの熱戦はもちろんのこと、その舞台裏を支える学生たちの姿からも目が離せない。

(取材・執筆:遠藤)