「大学生の時こそ、色々な経験を」テレビ北海道アナウンサー・磯田彩実さん【北大人に聞く 第7回】

朝日モーニング
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磯田彩実さん

テレビ北海道(TVh)のアナウンサーを務める磯田彩実さんは、本学工学部の卒業生。「北大人に聞く」第7回ではそんな磯田さんにこれまでの経験やアナウンサーという職業について話を聞いた。

アナウンサーへの興味

もともとテレビが好きな「テレビっ子」だった磯田さんがアナウンサーとして働くことに関心を持ったのは高校生の時。台風のリポートをするアナウンサーの姿をテレビで観てその仕事に興味をひかれた。

高校卒業後、本学工学部情報エレクトロニクス学科へ進学。メディアと関連した分野の勉強ができ、テレビ局への就職に繋がると考え同学科のメディアネットワークコースへ進んだ。最終的には人工知能の対話システムについて研究。広い意味で「ことば」について研究することで将来的にはアナウンサーとしても役に立つのではないかと考えた。

ミスさっぽろの経験

大学時代は4年間バレーボールサークルに所属した。他にもクラスの友達と遊んだり、予備校のチューターや家庭教師、アパレルなど様々なアルバイトを経験したりと「1日何もしないという日は無かった」

そんな大学生活の中でも特に大きな経験となったのが大学3年生の時、札幌の観光大使である「ミスさっぽろ」に就任したことだ。応募したのは「就職の面接を受けるときに何か話題にできる、記憶に残るようなことをしたい」と考えたことがきっかけだった。

ミスさっぽろとしての経験は、アナウンサーになった今でも生かされている。

例えば、大人としてのマナーを学べたことが、色々な場所に出ていく際の自信に繋がった。「どこにでも自分から足を踏み込む」今の仕事をする上で、この自信が後押ししてくれる。

また、物産展などのイベントを通じて全国各地や海外へ足を運んだことも今に生きる経験の一つだ。仕事で北海道と他の地域とを比較する時に当時五感で感じ取った経験が生きてくる。道外で暮らした経験こそないもののアナウンサーとしての強みになった。

就職か、進学か

学部卒業後の2012年、TVhに入社した。工学部の学生は大多数が大学院に進学することもあり、進学するかどうかの葛藤の末の決断だった。

それでも就職を選んだのは、ここで就職活動をせず大学院に進学すれば、アナウンサーになりたいという気持ちが冷めていくのではないかと考えたからだ。「もしも大学院に進んでいたら今はエンジニアになっていたかもしれない」と思う。

アナウンサーという職業

実際にアナウンサーになって感じるのは、新しいものを早い段階でキャッチできる楽しさ。「ミーハー」な性格だから、常に最新の動きにアンテナを張っていることが刺激的だと魅力に感じる。

一方で、アナウンサーの仕事は一般にイメージされるような華やかな面だけではない。調べものや原稿作りなど1日中地味な作業をすることも多い。また、寒い現場で長時間待つなど、体力勝負な側面もある。

常に疑問を抱く

アナウンサーの仕事をする上で大切にしているのは、何にでも興味を持ち、疑問を抱くことだ。常に何かに疑問を持つことで時にはそこから取材するネタが浮かんでくる。

このような力には大学時代で養われた部分も大きい。本学では道外のさまざまな地域から来た人や工学部以外の多様な学部の人に出会えた。このことが、今まで知らなかった物事に興味を持ち疑問を抱くきっかけになった。

たくさんの人が集まるのが本学の良さだといま振り返って思う。「もう一度受験することができても、北大を受けるのでは」と笑った。

学生に向けて 

学生に向けては「大学生の時こそ、色々な経験をしてほしい」とエールを送る。多くのものを見たり、聞いたりすることで将来の選択肢を増やすことができる。そして、それができるのが北大という環境なのだと語った。

〈磯田彩実さん プロフィール〉

札幌市出身。2012年、本学工学部情報エレクトロニクス学科を卒業。大学在学中の2011年にはミスさっぽろに就任。卒業後、テレビ北海道(TVh)に入社。主な担当番組は「けいナビ~応援どさんこ経済~」など。30歳