想いを込めた雪像作り 北大生がさっぽろ雪まつりに出展

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4日から11日にかけて、札幌市内の複数会場で「さっぽろ雪まつり」が開催された。大通会場の一角に設けられた市民雪像コーナーには、北大生のサークルや有志団体も出展。観光客や市民を個性あふれる雪像で楽しませた。

寒波に負けぬ雪像制作

形を維持するのが難しい雪像は、わずか5日間の短期間で制作される。

準備中の雪まつり会場の様子

「北大野球観戦サークル」は、北海道ボールパークFビレッジのキャラクターである「えふたん」の雪像を出展。準備の3日目に当たる1月31日には、概形が完成し、顔の細部を削り出す工程に入っていた。

制作期間は強い寒波と重なった。大野晴真(はるまさ)さん(文学部2年)は「前日に積もった雪を取り除くところから始まるのが大変」と苦笑する。それでも「野球がオフシーズンで部員同士の交流が少ないからこそ、雪像作りを通して絆を深められたらと思い応募した」と語り、降りしきる雪の中でも制作を続けた。

一方「北大鯨類研究会」はアザラシの雪像を出展。研究対象である海洋哺乳類のなかでも、丸みを帯びた可愛らしいフォルムが特徴的で造形しやすいことからアザラシを選定した。

モデルとなったアザラシの模型

初めての雪像作りとなる吉江亘生(こう)さん(水産学部1年)は、「大まかな形ができてきた。どんな人が見てくれるかはまだイメージがつかないが、とにかく雪像作りが楽しい」と笑顔を見せた。

アザラシ像制作の様子

白銀の会場で輝く

雪まつりは例年通りの大きな賑わいを見せ、北大生が多数出展する市民雪像コーナーも多くの人が足を運んだ。

北大野球観戦サークルの「えふたん」像は、西9丁目会場の道路に面した場所で、愛らしい姿で人々を出迎えた。大野さんは完成した像を見て、「ぷっくりと可愛い仕上がりになってとても良かった。土台との境をはっきりさせたり、目や鼻を奥まで掘ったりと細部までこだわって作った甲斐があった」と達成感をにじませた。

完成した「えふたん」像

北大鯨類研究会のアザラシ像は、少し上を向いた可愛らしい表情で人々を和ませていた。足を止めた来場者が写真を撮りながら「かわいい」と歓声を上げる場面も見られた。

完成したアザラシ像

他にも、北大祭事務局の制作した公式キャラクター「ふっとう君」の雪像も存在感を放っていた。今年の北大祭のテーマを前面に押し出したデザインで、来場者に北大祭への期待感を力強くアピールした。

「ふっとう君」像

形は消えても

市民雪像一つひとつに宿る制作者の思いは、来場者の胸を打ち、楽しませていた。北大生たちの作品も、学生ならではの遊び心やみずみずしさが多くの来場者の印象に残っただろう。

会期が終われば雪像は溶けてしまうが、制作を通して深められた絆は続いていくに違いない。

(取材・執筆・撮影:赤松)