駐日EU大使が本学で講演 日EU関係の新時代を展望

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パトリシア・フロア駐日欧州連合(EU)特命全権大使が23日、本学で講演を行った。講演では、EUが国際社会の中で担う役割に加え、EUと日本の特筆すべき関係性についての解説が行われた。

フロア大使は講演の中でEUについて、元々はヨーロッパ内の平和を保証するためのプロジェクトだったとしつつ、「今やヨーロッパ内のみならず国際的な役割を担っている」と説明。EUの国際戦略や多国間協調主義について語った。また、EUと日本がどのような関係を構築しているかについても触れ、特に、近年締結された日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)や日EU経済連携協定(EPA)について「日EU関係の新しい時代を開いたブレイクスルー(突破口)だ」とその重要性を強調。加えて、日EU間では国同士にとどまらず、人同士の関係性が教育や文化の面で構築されているとし、毎年日本の大学で開催されている「欧州留学フェア(EHEF)」などを例に挙げた。

講演の最後には数十分に渡り質疑応答が行われ、移民問題や人口減少・高齢化、EPAにより企業が享受しうる利益などについて議論が交わされた。

※パトリシア・フロア駐日欧州連合特命全権大使(Ms. Patricia Flor, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary, of the EU to Japan)-2018年に大使に着任。国連やドイツ外務省でも活動するなど、幅広い外交経験を持つ。

講演を行うフロア大使
会場の様子

※写真は本学公共政策大学院提供

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