北大、遠隔授業開始で接続トラブル 同時ログイン、設計の3倍「授業開始時間からずらして」 —新型コロナ

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エルムスのログイン画面

ゴールデンウィークが明けた11日、本学の多くの学部で遠隔授業が始まったが、学生向けポータルサイト「ELMS」(エルムス)などに接続しづらくなるトラブルが発生した。接続数が急増し対応能力を上回ったとみられ、本学学務部は、ログイン操作を混雑時間帯の授業開始時間からずらすよう要請している。

「エルムスに入れない」「エルムスが重い」——。11日、ツイッターにはこうした投稿が相次いだ。北海道大学新聞のまとめでは同日から新入生をはじめ7学部・学科で遠隔授業が始まり、接続数が急増。エルムスや、学習資料などを配布できる「Moodle」への接続が一時難しくなった。

本学オープンエデュケーションセンターのウェブサイトによると、エルムスでは同日午後4時半時点で、約1万7000人の同時接続数を記録した。本学に所属する教職員、学生、大学院生を合わせると2万3000人程度なので相当多くの接続があった模様だ。このため「当初(遠隔授業導入前)の設計をはるかに超えた利用状況」になった。

とくに授業開始時間にログイン操作数が増えることもわかった。本学学務部によると、現行システムの構築時は600人が同時にログイン操作できる仕様だったが、この日は4講目が始まるころの午後2時40分に1847人を記録。担当者は「可能な範囲でログイン操作を授業開始時間の前後にずらすようお願いします」としている。

学務部はまた、同日夜間にエルムスの処理能力を向上させる改修を実施し、改修前の4倍の接続数に対応できるようにした。12日は目立ったトラブルは発生していない模様で、「今後も改修を順次実施する予定」(担当者)という。

エルムスの稼働状況は本学オープンエデュケーションセンターのウェブサイト(https://sites.google.com/huoec.jp/onlinelecture/elms)で確認できる。

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