総長候補3人への公開質疑実施 —北大総長選2020

Pocket

公開質疑に臨んだ(右から)横田篤氏、宝金清博氏、笠原正典氏(18日、クラーク会館、北海道大学総務企画部広報課提供)

本学総長の解任に伴う総長選で、本学は18日、候補者3人に対する公開質疑をクラーク会館で行い、教職員ら約80人が参加した。候補者の笠原正典総長代行、宝金清博特任教授、横田篤教授の3氏が所見を述べ、教職員や総長選考会議委員などの質問に答えた。

笠原氏は「総長不在時は現執行部が一致団結し、着実に実績を積み上げた」と総長代行(前は総長職務代理)としての取り組みを強調。「(現執行部が立ち上がった)3年半前の経営方針はいまだ途上で様々な改革が正念場」とした上で、「安定性発展性が重要で、有権者に審判を仰ぎたい」と話した。公約は「指定国立大学法人申請」を筆頭に「ダイバーシティ宣言」など9つを掲げた。

宝金氏は「ニューノーマルでの再生と発展」や「総長解任の教訓と再発防止」など5つを提言。経営面で不動産運用を促進したり、総長解任問題を受け監事機能を強化したりするなどの考えを明らかにした。喫緊の課題はオンライン教育で「次期総長の最初の仕事だ」と述べた。

横田氏は「民間との共同研究の飛躍的増加」や、「研究フィールドを生かしたブランド形成」などの取り組みを打ち出した。「大学の持続的発展は研究室での研究にかかっているが、(予算の削減などで)ここが危うくなっている」との認識を示し、「落ち着いて研究に取り組める環境を取り戻す」と訴えた。

今回の公開質疑では、選考会議委員だけでなく、投票権を持つ教職員も質問できるよう制度を変更。事前の募集に21人から質問が寄せられ、うち指定国立や女性の活躍など3問が選考会議議長に取り上げられた。会場からの質問も受け付けた。

今後は公開質疑などを踏まえ、28日に講師以上の教員や課長補佐以上の職員などによる投票を実施。9月1日に総長選考会議による候補者へのヒアリングを経て2日の同会議で総長予定者を決定する。

公開質疑の動画は本学ホームページの学内限定ページに掲載している。

各候補の公約など

予告 北海道大学新聞編集部は総長候補者の3氏にインタビューを行い、24日ごろに公開します。各候補者が掲げる政策を詳報します。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください