メディアの価値にも直結?北大新聞の独自ネタ【インスタント説明会・Vol.10】

メディアの価値にも直結?北大新聞の独自ネタ【インスタント説明会・Vol.10】

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皆さまこんにちは。編集部TSです。北大生の皆さんはそろそろ夏休みという方が多くなってきた頃と思います。さて、今回ご紹介するのは北大新聞編集部が発信してきた独自ネタの数々。「独自ネタって何?」と思われるかもしれませんが、簡単に説明すると「公式発表などを受けて行う通常の取材とは異なり編集部が独自に調べた内容を扱う記事」のことです。スクープが出せればそれに越したことはありませんが多くは独自の観点で実施したアンケート調査などによるもので、前回ご紹介した特集なども広義の独自ネタに含まれるかもしれません。独自の情報発信がどれだけできるかはそのメディアの存在意義や価値にも直結すると言って過言ではないでしょう。

本紙の取材チームが偶然遭遇した北大祭での火事(2018年6月)

独自のネットワークで得た情報や突発的な事象に基づくもの

いわゆるスクープに近いものです。日頃からの継続的な取材活動や取材先からもたらされた情報によって他のメディアが目を向けていない事柄に迫ります。あるいは現場に偶然居合わせるなど運が味方して独自の素材や情報を得ることができるケースも時には存在します。

2018年の北大祭の火事では編集部の取材チームが偶然目の前を通りかかり、出火している最中の写真を撮影しました。写真は私たちが発信する記事の素材にもなりましたが、それ以上に貴重な証拠写真として公的にも活用されました。ただしこのようなケースは極めて稀です。なおかつ危険な状況に巻き込まれるリスクがあることから現場では慎重な対応も求められます。

このほか、2018年の金葉祭に際してはLED照明を用いたフルカラーのライトアップが実施されるとの情報をあらかじめキャッチし、独自の発信につながりました。

今回の総長選では候補者の3氏に単独インタビューを実施

付加価値の高い単独インタビュー・独自コメント

既に世に知られてはいるものの、独自性が強い情報発信の仕方に単独インタビューや当事者のコメント紹介があります。ただし事前に取材先との関係性があったり、念入りな計画に基づいて取材を実現させる場合が多かったように思います。

具体的な事例としては、2019年の金葉祭が脅迫メールにより中止になった際に実行委員会から独自にコメントを寄せていただいたものが代表的です。この時は別な記事に盛り込むためにコメントを依頼しましたが、その全文を公表することに意義があると判断し、寄せていただいたコメントをそのまま記事として発信するに至りました。

また2020年の総長選に際しては立候補から意向聴取(投票)までの間に、候補者全員に独自にインタビューを行いそれぞれ記事を発信しました。取材を申し込むのは正式に候補者が決定した後ですが、編集部では総長選全体のスケジュールが判明してから直ちにインタビューの方式や日程の検討に着手し、スムーズな対応をすることができました。

出来事やその概要については既に広く知られている内容であっても、私たちの記事によって物事をより深く知っていただいたり、話題を提供したりする効果を生むことが期待されます。情報の持つ付加価値をいかに高めることができるか腕の見せ所であると同時に、大きな責任も伴います。

2020年6月に実施したアンケート調査の結果(一部)

新たな視点を発掘する街頭インタビューやアンケート調査

これまでご紹介したものの大半は少数の取材先からもたらされる情報を取り上げる場合ですが、幅広く調査を行うこともあります。街頭インタビューやアンケート調査などによるものです。今までに編集部で実施した調査はいずれも学生生活に密接に関わる内容で、私たちが目指す「北大の情報拠点」の実現にあたっても重要な取り組みになり得るでしょう。

2020年6月には北大生を対象に新型コロナウイルスの学生生活への影響についてアンケート調査を実施し、結果を3回シリーズでお伝えしました。日常のコミュニケーションから帰省に至るまで幅広く影響を調査し、授業も対面派とオンライン派で拮抗するなど意外な結果も見えてきました。一方で回答サンプル数が十分ではなかったことなど課題も残されており、今後も学生のwithコロナの取り組みを支える情報発信の模索が続くものと思います。学生を対象とした調査ではこのほか、2019年に新歓期に新入生を対象に部活・サークルの新歓について学内で街頭インタビューを実施しました。

調査対象は学生とは限りません。2020年度の授業開始にあたっては新型コロナウイルス感染拡大の影響で日程や授業形態に大きな変更が生じたことを受け、各学部にアンケート調査を実施し対応などについて一覧形式にまとめました。各種のアンケートを実施することで、これまで気が付かなかった新しい視点や事実の発見につながることが期待されます。

以上、今回は編集部の独自ネタをご紹介しました。独自ネタの多くは一朝一夕で出来上がるものではなく、地道な取材や緻密なプランが重要なのは言うまでもありません。また時には運もその成否を左右します。今後も読者の皆様、とりわけ北大生にとって有益な情報や視点・分析をお届けできるよう検討を重ねていきたいと考えています。またこの地道なチャレンジ精神に共感いただける新入生の皆さまには、是非とも編集部の一員として新たな価値の創造に携わっていただければと思う次第です。

さて、このインスタント説明会も10回を数えました!まだまだ話題を提供してまいりたいと思いますので、引き続きお付き合いください。来週もお楽しみに。