観光客など価格1割増に 北大生協、11月から食堂で「来訪者価格」 コロナで増資呼びかけも

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北大生協は食堂で「来訪者価格」を導入する

北大生協が11月2日から、観光客などを対象とする「来訪者価格」を全ての食堂で導入することが同生協への取材でわかった。学生や教職員などの北大構成員以外には1割増の価格で提供する。

構成員か来訪者かの見分けは、学生証や教職員証のレジでの提示で行う。北大生協によると、食堂での来訪者の利用は年間で1割前後。

同生協では2~3年前から来訪者価格について議論してきており、今回の導入は新型コロナウイルスの影響ではないという。他大学では東京大の生協も生協組合員かどうかで価格を分ける仕組みをすでに導入している。

また、北大生協は、新型コロナの影響で売り上げが大きく減少しているとして、教職員に対し増資を、生協組合員ではない北大構成員に対しては新規加入を呼びかけている。「過去にない大きな損失を抱える」といい、経費削減などのスリム化も検討していく。

北大生協はコロナ禍で、来客数が7月は前年同月比約8割減、8月は約6割減だった。

食堂では新型コロナ対策で席数を減らしている(8月上旬)