【12月号】名和前総長「闘うと決意」 解任取り消しなど求め提訴 —北大総長解任

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提訴に向かう名和氏(左から2人目)と弁護団(10日午後3時半、札幌地裁前)

教職員などに対する過度な叱責(しっせき)など不適切な行為があったとして今年6月に本学の名和豊春前総長が解任された問題で、名和氏は10日、解任手続きには違法性があるなどとして、本学と国を相手取り、解任の取り消しと1466万円の損害賠償を求め提訴した。名和氏や弁護団が同日午後、札幌地裁に訴状を提出した。

名和氏は本学総長選考会議(石山喬議長)の申し出を受けた文部科学相に、28件の不適切な行為があったとして6月末に解任されていた。

訴状によると名和氏は、解任手続きの中で、名和氏側の意見陳述はあったものの、実質的な反論や立証を行う機会がなく「意見陳述の機会が与えられたと認めることはできない」などと主張している。認定された不適切な行為については、いずれも事実誤認や誤った評価だと訴えている。

名和氏はこれと同時に、本学の情報公開に関する訴訟も提起。名和氏は本学のハラスメント相談室へ同氏に関する相談があったかどうかなどの開示請求をしたが、本学は11月、文書の存在有無を含め個人情報のため不開示処分としており、この処分を取り消すよう求める。

本学は10日、取材に「訴状を受け取っていないのでコメントは差し控える」と話した。萩生田光一文科相は4日の記者会見で「訴状を受け取っていないので詳細は承知していない」とした一方、文部科学省が事実確認した名和氏の行為については「省内できちんと確認して大学と調整した結果なので間違いはないと思う」と話していた。

名和氏「闘うと決意」

名和氏は10日、「事実の認定や手続きの面から全く不当だ。解任された理由や経緯も大学構成員に明らかにされないまま解任ありきで進められた」と述べた。また、総長選考会議はパワハラを認定していないとの認識を示し「パワハラは本当にない」と訴えた。

復職の意向については「裁判の結果が出なければわからない」と述べるにとどめた。

「裁判の場で真相を明らかにして名誉を回復するとともに、大学の自治を回復するために闘う」と決意を語った。