見て触って感じる数学展 本学総合博物館で開催中

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会場の様子(12日)

数学みえる化プロジェクトと本学総合博物館が主催する夏季特別展示「感じる数学 Tangible Math ~ガリレイからポアンカレまで~」が開催中だ。期間は7月30日から9月25日まで。会場は北海道大学総合博物館1階企画展示室で入場無料。

展示は「サイクロイド」「微積分」など7つのテーマにわたる。数学的な解説はもちろん、各テーマに関わりのある数学者にも焦点が当てられ、数学が発展してきた歴史をたどれる。会場には解説パネルに加え特製の振り子や模型などの機器が多数あり、実際に見たり触れたりしながら数学を「感じる」ことができる。

定期的に行われている解説ツアー。数学の教員から展示の説明を受けられる(12日)

同プロジェクトの古畑仁教授(本学理学研究院)は「数学の知識がある人もない人も楽しむことができる」と話す。にぎやかな会場には子供から大人まで様々な人々の姿が見られ、多い日には1000人以上が訪れるほどの盛況ぶりだ。家族で訪れたという10代の女性は「数式が多い学校の数学と違って不思議。楽しかった」と話した。

ミュージアムショップに並ぶ『感じる数学 ガリレイからポアンカレまで』(12日)

数学みえる化プロジェクトは、身近で手仕事的な感覚を通して数学的現象を体感し、その喜びを共有することを目的に活動を開始。2018年以来、学生や大学・高校の教員らで勉強会などを行ってきた。立ち上げから4年目となる今年は、今回の企画展に加え、8月に共立出版より『感じる数学 ガリレイからポアンカレまで』を出版。9月には教育系ユーチューバーのヨビノリたくみさんらを招いて講演会を実施する予定だ。

同展のポスター(数学みえる化プロジェクト提供)

※8月15日22時53分 内容を一部修正しました。