北大飲食店列伝④「飽きのこなさ」へのこだわり テイクアウトに工夫も ―油そば専門店「たおか」

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北大飲食店列伝・第4回の舞台は、本学の南門から歩いてすぐのあの店だ。お財布にもやさしい一杯で北大生の胃袋と心を満たす、そんな油そば専門店「たおか」札幌駅北口店で、店長の山田周平さんに話を聞いた。

油そば・並盛

ラーメンなどともしばしば比較される「油そば」、その最大の特徴はスープがないことだ。中太のちぢれ麺に酢、ラー油をかけて専用のタレと混ぜ合わせたら、一口目からもう箸が止まらない。モチモチとした麺の豊かな歯応えで、たくさんの北大生をうならせてきた。

テーブルの横には、唐辛子、すりごま、ニンニクにコショウといった調味料が所狭しと並ぶ。これらによって、油そばの味が自分好みに変えられるようになっているのだ。「同じ1杯でも、昨日と今日とでは違う味が楽しめる。『飽きのこなさ』は、うちの大きな魅力ですね」と、山田さんは語った。

「飽きのこなさ」へのこだわりは、これだけではない。なんと、毎月期間限定のメニューやトッピングを出しているのだ。「たおか」は札幌市内に4店舗を展開しているが、限定メニューの中には札幌駅北口店でのみ注文できるものも多いという。

現在の北大生には知名度が高い「たおか」だが、実は札幌駅北口店は開店してまだ4年ほどだ。新型コロナウイルスの感染流行に伴う客数減少を耐えぬくには営業年数が浅かったようにも思えるが、それでも店は安定した人気に支えられてきたという。

コロナ禍をきっかけに始めた出前やテイクアウトにも、大事な一手間がある。店では、どんぶりの底にタレと油をひき、上に麺をのせて客に混ぜてもらう方式で麺を提供している。しかし、出前やテイクアウトの際にもこの方式で渡すと、容器の底で麺がタレや油を吸って味が落ちてしまう。だからこそ、店の外へと麺を届ける際にはそばを混ぜてから渡しているのだ。他店では出前限定のメニューを出すことも少なくない中で、店でのメニューと同じものを提供するからには、妥協はない。

最後に、山田店長は「これからのたおかは、若い方に向けてのメニューをもっと増やしていく予定です。ご期待ください」と北大生に向けメッセージを送った。

店舗外観

〔店舗情報〕

たおか 札幌駅北口店

住所:札幌市北区北7条西7丁目6−19

営業時間:11:00〜23:00

定休日:なし

電話番号:011-776-7021

ホームページ:http://www.aburasoba.biz/