伝統の応援合戦、今年も 北大応援団が樽商大應援團との対面式に臨む

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直接対決の時を知らせる太鼓の音が、商店街のアーケードにズドンと響く。2日、第107回対小樽商科大学定期戦対面式(以下、対面式)が小樽市内で行われ、北海道大学応援団が小樽商科大学應援團と健闘を誓い合った(以下、小樽商科大学を「商大」と表記)。

相対する両校の応援団。奥が商大側、手前が本学側


対面式は本学と商大の間で100年以上続く伝統行事で、両校の応援団が顔を合わせて応援合戦を行う。札幌・小樽で毎年交互に行われており、20・21年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止となった(去年は札幌で開催)ため小樽での開催は4年ぶりだ。

商大側の看板(画像の一部を加工しています)

この「伝統の一戦」の大きな特徴は、互いを「罵り合う」ことだ。某有名アニメの台詞とかけた手持ちの看板で商大側が本学応援団に「逃げてもいいのよ」と呼びかければ、新入生と遠足に行ったりもしたという商大應援團の新歓について「応援団なら応援をしろ」と本学側も檄文で返す。クスッと笑えて愛のある「罵倒」の応酬だ。

檄文が書かれた紙を繰る本学応援団の外ノ池(とのいけ)真志対面式団長

小樽駅からほど近いサンモール一番街で開催された今年は、雨天にも関わらず多数の地域住民や両校の学生が集結。全国から集まったOB達も声援を送る中で両校一歩も譲らない応援が約2時間に渡って観客を圧倒し、互いにエールを送り合うと万雷の拍手が注がれた。

(取材・撮影・執筆:田村)