北大構内に「新感覚コンビニ」 7月開業 フリースペースも

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中央食堂向かいにコンビニチェーン店「セイコーマート北海道大学店」(セコマ北大店)が設置されることが4月23日、記者会見で発表された。開店は今年7月下旬を予定。本学としては大学病院内を除き初めてのコンビニ設置となる。また、従来のセコマ店舗とは一線を画したデザインやコンセプトを取り入れた「新感覚コンビニ」としての開業も併せて発表された。

セイコーマート北海道大学店の外観(セコマ提供)
景観と調和する独自のデザインを採用した

同店舗はメインストリート沿い、中央食堂や総合博物館の向かい側に建設される。南北に延びる本学でも人通りの多い一等地だ。営業時間は年末年始等を除き原則24時間で、深夜も本学で研究などに励む学生・教職員のニーズに応える。

取り扱う商品は従来のセコマ店舗と同等数の約3500品目。文具を充実させるなど大学内という立地に即した商品構成にするほか、ホットシェフ(※)も導入を予定する。さらに、セコマ北大店のみの限定商品も計画されている。酒類の販売は現在調整中だ。

建物は2階建てで1階にはコンビニ店舗や情報コーナー、2階には広い休憩スペース・テラス・キッチンが設けられる。休憩スペース(最大約100席)はテラス(約60席)を含め食事やパーティー、セミナーなど自由に使用が可能。テラスにおいては“ジンパ”(ジンギスカンパーティー)も楽しめる。情報コーナーでは、電子ディスプレイを設置し、視覚的に本学の魅力を発信しようと計画中だ。エレベーターや広い化粧室も設け、多様な来店客に配慮する。

自然光が差し込む店内(セコマ提供)

同店舗は北海道紋別産のカラマツを使用した木材を一部に、ガラス張りを外周に用い、従来のコンビニ店舗とは一線を画す外観・内観となる。コーポレートカラーのオレンジを抑え、緑豊かな本学の景観と共存可能なデザインを採用。店舗前のベンチとあわせ、店の内外でゆとりのある空間を演出する。

既存店舗への影響は

北大生協中央食堂のすぐ向かい側に新店舗が建設される事もあり、一部で懸念の声が聞かれる。これに対し生協は、「多少影響を受け、営業時間の見直しなどを行うかもしれないが、互いの長所をいかし、大学を協同でより良くしていきたい」と新店舗を歓迎。セコマ側も「幅広い人々へのサービス向上を目指して共存していきたい」としている。

コンビニ設置による生協食堂の混雑緩和も期待される。建設地周辺は文系学部や理学部などの建物が密集しており、昼食時間帯は常に食堂が混みあう。特に中央食堂では、2階食堂へ続く階段まで列をなす事もあり、混雑時間帯には観光客規制も行われている。

新店舗に近い理学部に通う男子学生は「中央食堂は混雑するので利用していなかった。(コンビニができたら)利用してみたい」と混雑緩和に期待を寄せる。

連携協定も締結

本学は新店舗オープンとあわせ、セコマとの「地域創生連携協定」を締結した。これから様々な面で共同での取り組みを実施する。北大の研究や農作物をセコマの商品開発へ活用するほか、学生に商品開発やインターンシップなどの機会を提供する見通しだ。

※ホットシェフ=セイコーマート独自の店内調理食品。おにぎりやかつ丼、パンなどを提供する。

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