低温研究所一般公開 貴重な体験が盛り沢山

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本学低温科学研究所が6月2日、一般公開を行った。館内には南極や雪などに関する展示物が並び、親子連れなど多くの人が集まった。

展示室に入ってまず目に引くのは研究員用の分厚い作業服だ。この作業服は実際に南極で使用されており、マイナス50度にも耐えられ、かつ動きやすい作りとなっている。記者が実際に着用すると、一般的な厚手のダウンよりも暖かく軽い印象を受けた。

また、南極から運ばれた氷も展示された。実際に氷を触ることもでき、体験した子供は「パチパチして、ざらっとする。炭酸みたい」と興奮気味に話す。スタッフによると、南極の氷には空気が沢山閉じ込められているという。そのため、表面は粗く溶ける際に弾けるような音がする。「氷の中には何千年前もの空気も入っている。我々はこういう空気を調べ、当時の環境を研究している」と説明する。

その他にも、氷の結晶の形成の様子や、生きたカイコの成長過程など様々な展示が館内に並んだ。

▲通常の氷(右下)と南極から運ばれた氷(左上)

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