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オンライン授業 どう感じる? ―新入生7人がセミナーで発表

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新入生7人が学習の実情などを発表した(画像は加工してあります)

本学高等教育研修センターは7月16日、「学生はオンライン授業をどう受け止めているか?」と題し、新入生を発表者としたオンラインセミナーを開催した。本セミナーは9日に続き2回目。教育関係者向けに開催され、本学教職員のほか学外の参加もあり120人弱が出席した。オンライン授業のメリット・デメリットや、改善してほしい点、対面授業の実施と新型コロナの不安などについて学生と参加者の間で議論された。主催した高等教育推進機構の山本堅一特任准教授は、セミナーの趣旨を説明する中で、どの大学でもオンライン授業の学生への負担が課題となっているとし「問題がどこにあるのか探るためにも学生の声に耳を傾ける必要がある」と話した。

学生同士の交流とフィードバックの少なさに不安の声

セミナーでは前半、新入生7人が5月から始まった全学教育のオンライン授業を受けて感じた、利点や改善してほしい点などを発表。▼通学時間がかからない▼大学から離れた場所からも受けることができる▼巻き戻しや早送りができ自分のペースで勉強できる▼自由な時間に授業が受けられる――などのメリットが複数の学生から挙げられた。オンラインの良さは対面授業が始まった後にも残して欲しいといった声も多く聞かれた。

一方で、学生同士のコミュニケーションの場がないことへの不満や、特に理系の学生からは課題の量が多すぎるといった悩みなどマイナスな点についても言及された。

コミュニケーションについて、女子学生のAさんは「LINEやツイッターなどでつながることはできるが、(現在の状況では)学生主体でつくるのは難しい。先生側からオープンチャットなどをつくってもらえると参加しやすい」と発言。他の新入生からは一人暮らしの不安と、一人で課題に向き合わなければならないことが重なったことで「精神的に参っている学生もいる。食事も取れなくなってしまいカウンセリングに通っている知り合いもいる」と深刻な状況が訴えられた。

また発表では、課題に取り組んだ後のフィードバックを希望する声が目立った。男子学生のSさんはレポート課題を例に挙げ、評価が明らかにならないことで「自分では良かったと思っていても、あまり良くないレポートだったのではないかという怖さがある」と話す。

コメントでの評価や小規模からの交流望まれる

後半は、発表した学生が参加者からの質問に答えた。「課題に対してどういった種類のフィードバックを望むか」という質問については、点数よりもコメントを希望する意見が多く挙がった。具体的にコメントでフィードバックがある授業を受講している男子学生Oさんは「自分の理解が足りていなかった部分が分かり、ありがたい」と自身の経験を話した。同じくコメントがよいと答えた女子学生Uさんは、「一人一人にコメントするのはすごく大変だと思う」と教員側の負担を踏まえた上で「よくできていた、ここを改善した方がいい、など一言でもやる気が出るのでその一言が欲しい」と伝えた。

学生同士の交流については、いくつかの方法が提案された。一つは「クラスZoom」を行ってさらに小グループに分かれて交流するというような、基礎クラス単位での交流の方法。もう一つは講義単位での交流の方法が挙げられた。「課題について学生間で相互評価する」「出身や学部、性別によって小さなグループに分けて交流する」など、実際に講義で行われたものを答えた学生もいた。

その他にもオンライン教材について「凝ったほうがよいのか」という質問や、学生と教員とのコミュニケーションのとり方、取り組みやすい課題・取り組みにくい課題、対面授業の再開の是非など様々な論点について議論された。

なお、授業の課題や学生間のコミュニケーションについては、本学ラーニングサポート室が7月10日から17日にかけて新入生を対象にアンケート調査を行い、結果を30日に公開している。

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