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コロナ下就活実態は? マイナビに聞く【どうする?キャリア(就職特集)】

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新型コロナウイルス流行の影響で例年に増して就職活動に学生の不安が募っている。2021年卒業生(21卒)の就活は大規模な合同説明会が相次いで中止されたり、オンラインが一気に導入されたりと異例尽くしだった。コロナ下の就活の実態とは? 就活中、これから就活の北大生はどう動くべき? マイナビの曵田英里奈さん(就職情報事業本部北海道キャリアサポート課)や同社北海道支社の豊嶋恭平さん(北海道営業統括部長)らに聞いた。

内定率は微減に

就活でよく用いられる指標の内定率。マイナビはマイナビ2021の会員にウェブアンケートを行い、その結果を21卒全体の文理男女別の構成比に合わせ重みづけし公表している。それによると、21卒の内定率は8月末で77.6%。82.6%だった昨年からは微減で、10月はじめには8割を超えた。豊嶋さんは、就活へのコロナの悪影響は現在、「ニュースから感じるほどは大きくない」との見方を示す。21卒で新卒採用を中止したのは航空会社や道内では石屋製菓など一部にとどまり、マイナビの調査には85%以上の企業が採用を継続したと回答した。

21卒の採用活動は序盤、新型コロナ感染拡大により停滞。5月の道内の内定率は前年同月比約15ポイント減の48%に落ち込んだ。当初からオンラインで採用活動を行ったのは大企業と一部の中小企業のみだったのが影響したとみられる。3、4月はマイナビに登録する道内企業の約6割が対複数人の単独説明会を見送ったという。その後は対面の採用活動が徐々に再開しオンライン化も進んで、内定率が回復した。

一方で、マイナビに登録する道内企業約900社のうち150社以上が10月下旬時点で新卒募集を続けており、長期戦の様相を呈している。例年より長く採用を継続する企業もあるといい、豊嶋さんは、例年採用枠が早々に埋まるような優良企業の一部もまだ採用を続けていると紹介した。

マイナビの調査によれば、10月1日時点で21卒の約8割が内定を得て、約7割が就活を終えている。曵田さんによると、コロナ前に企業と接触があった学生は就活を有利に進めた一方、「北海道に絞れば、まだまだ就活を継続する学生も学校によってはいる」。就活を続けている21卒に対してインターネットで調べたり、説明会に足を運んだりするなど十分に行動することを勧める。一人で抱え込まず最新情報を持つキャリアセンターなどに相談し「年内内定を目指して」と話した。

採用堅調業界も

22卒の採用については、マイナビが6月に行った調査で、全国企業の約8割が実施予定と回答。関東の企業は採用人数未定が約2割を占めた一方、道内企業の約65%は昨年並の採用数維持の方針を示した。豊嶋さんは「特に土木やITソフトウエア、北海道の小売などは採用が堅調だ」と採用市場の現状を説明する。

現在もオンラインと対面を併用している企業は一定数ある。豊嶋さんによれば、進学で離れた地元での就職を希望する学生の負担軽減を意図した場合もあるとみられる。業界別でみると、製造業では説明会や初回面談にオンラインがよく活用される一方、店舗での接客が必要なディーラーなどは、対面のみの採用活動が主流という。

道外22卒危機感

曵田さんは「首都圏の22卒の危機感は高い」と話す。マイナビの調査では、全国の学生のうち6月から9月の間にインターンシップへ応募したとの回答が約9割、参加したとの回答も8割弱だった。曵田さんは背景として、オンライン型インターンシップの増加で参加しやすくなったり、例年の夏は部活動で忙しい層の学生が参加したりした可能性を指摘。他方で道内では、学内ガイダンスの減少などで情報収集できず積極的に動けていない学生もいて、「二極化が進んでいる」との見方を示した。

曵田さんは、22卒には「インターンシップが一番お勧め」と語る。「企業と接触を持っているのと持ってないのでは全然違う」と話す。インターンでは、インターネットで調べる以上の情報を得ることができ、経験が自己分析にも繋がるという。 

23卒以降には、採用数の先行きが不透明なことから早めの準備を呼びかける一方、大学生活についても助言。学生時代に頑張ったことは採用面接で必ず問われる。しかし、対面授業がないと授業だけの大学生活になり、何かに打ち込む経験をしにくい。曵田さんはその上で「何をやり切りたいか考えて過ごして」とアドバイスした。

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