コロナ・大学活動の両立、各大学の工夫は 【全国9国立大アンケート】

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北大新聞と東北大学新聞が合同で実施したアンケートではコロナ感染対策と大学活動の両立の工夫点を任意で聞き、6大学が回答した。北大は授業・研究・会議などにおいて積極的にオンラインを活用することで、感染対策と大学活動の両立を図っている。

東北大は学生の心のケアとして、応援&感謝メッセージ集の1年生への配布や学生応援動画などの学生応援プロジェクトを行っている。また課外活動について、感染対策をした活動を積極的に支援しているほか、感染拡大状況を見ながら段階的に活動を再開するためのルール策定を行ったという。

東京大は健康管理報告サイトでの体温・体調の管理のほか、学内各部屋の換気状況の把握と改善、⼈⼝密度のモニタリングなどの対策を実施しているという。

京都大は全学生が生活の中に感染症対策を取り入れて行動するよう、京都大学新型コロナウイルス対応専門委員会が提供する「大学生活における新型コロナウイルス感染症対策」を受講させている。

大阪大では感染者が発生した際、保健所が判定する濃厚接触者とは別に、状況に応じて大学独自で「高リスク接触者」を指定し、必要な感染防止対策を義務付けている。これにより「感染拡大リスクを抑え、大学活動の制限を最小限に止めている」という。

九州大は学生が学外から24時間問い合わせられる、AI(人工知能)を用いた「学生窓口AIシステム」を導入した。また研究面ではコロナ対策の研究を対象に学内公募を行い、採択課題には三井住友信託銀行の「新型コロナワクチン・治療薬開発寄付口座」の寄付金を原資に研究費を措置した。