部活の規制緩和求め署名開始 全学新歓実行委 ―新型コロナ

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課外活動の全面禁止措置の緩和を求め、北大祭事務局など複数の学生団体でつくる全学新歓実行委員会は2月末まで本学学生・院生の署名を募っている。同実行委は、春に新歓が十分に行えず新入生が課外活動に加われないことを避けるため新型コロナウイルス感染対策を前提にした規制緩和が必要だと主張。署名により本学との交渉機会を得たいとしている。

署名は本学の山口淳二理事・副学長(最高教育責任者)宛て。交渉は同実行委のほか、希望があれば各部活・サークルのメンバーも交えて行うことを想定。早ければ3月下旬からの規制緩和を求めるという。

同実行委は、規制緩和の実現には感染リスクを最大限低減し活動するため各団体での規則策定が必要だとする。これまで発生した課外活動中の感染・濃厚接触の事例も踏まえ考案すべきとし、人数制限や毎日の検温などを例に挙げた。同実行委は、活動外でも感染リスクを高める行動は控えるように呼び掛ける方針だ。

課外活動の自粛要請は、新型コロナ流行が始まった2020年3月頃から開始。4月、本学は行動指針(BCP)を策定し、策定当時の状況はレベル2に該当するとして課外活動を全面禁止した。レベル1への引き下げ後の8月には、団体ごとの許可制で複数人かつ対面での課外活動が認められた。だが11月のレベル2への引き上げ以降、複数人かつ対面の課外活動に関しては全面禁止が続く。

同実行委は、4月の新歓に関し「課外活動が『全面禁止』のままでは、部活・サークルの魅力を新入生に伝えることに大きな困難が伴う」とし、4月以前の新歓準備の必要性も訴えた。同実行委が20年11月に同年の新歓についてアンケートした結果、各部活・サークル加入者は平均して例年の半数程度で、運営に支障が生じた団体もあったという。課外活動禁止により無観客演奏会すら中止された例もあったといい、同実行委の担当者は規制緩和に向け「学生が力を合わせることができたら」と語った。

署名には、部活・サークルへの所属に関係なく本学の学生・院生のみが北大のメールアドレスを入力して参加可能だ。署名用グーグルフォームのURLはhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfTafL2SNE2ipXLDhX8A_moxQdDwoSyAnGe0PNV9aX7J_BZuQ/viewform。