東京五輪マラソンテスト大会開催 国内外の選手らが北大構内を疾走

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構内を走る選手ら(5日、獣医学部前)

今夏に札幌で開催される東京オリンピックのマラソン競技のテスト大会「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」(実行委員会主催)が5日、札幌市内で行われた。東京五輪の代表選手をはじめ90人あまりの選手らが本学構内を含むコースを駆け抜けた。

テスト大会の競技はハーフマラソンと10km走で構成され、選手らは五輪本番のマラソン競技で実際に使用されるコースを走った。このうちハーフマラソンは本大会と同じく大通公園をスタートし、今回は中間地点がフィニッシュ。本学構内では北キャンパスからメインストリートを経て南門に至るおよそ2kmの区間がコースになっており、8月の本大会で選手らは構内を3回走る。

5日、本学構内のメインストリート周辺には多くのスタッフが配置され、車両の通行や歩行者の横断などが規制された。沿道での観戦は自粛が呼びかけられ、観客の人出は限定的だった。

競技中のメインストリート(5日、総合博物館前)

東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会によると、今回のテスト大会の開催が決まったのは2020年12月。五輪本番と同じコースを使用して実際に競技を行うことで、全体のオペレーションに加え、選手への給水などの競技の運営、交通規制に伴う警備や警察との連携を確認することなどが目的だという。

今回のテスト大会では海外からの招待選手も含め、ハーフ・10km合わせて90人あまりが出場した。組織委によると、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、宿泊や練習で使う施設の動線や移動手段を別に用意するなど、外国人選手と一般市民との接触を避ける措置がとられた。外国人選手は入国前後に加え札幌への到着後もPCR検査を受けた。

8月の本大会では女子マラソンが7日に、男子マラソンが8日にそれぞれ実施される予定。