えるむ歌壇【第3回】

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爪先に袖に睫毛に乗っかって思い思いに溶けてゆく雪                                                 /西希

海流のように春がやってきましたそれからというものみんなは卵で生まれます                                     /小田島了

のろのろと陽射しから手が萌えそめて体ができて春のひとびと                                            /山口在果

み捨てられ畑の苺の葉のつちをぬぐいおとせた幸せだった                                           /草加ポルポローネ

持ちものを貸しつくしたい春の日に海は聡明なままになくなる                                         /朝凪布衣

提供:北海道大学短歌会