2年目のフロンティア入試 9月30日から出願受付始まる

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本学は2023年度フロンティア入試(総合型選抜)の出願を30日から受けつける。理・医・歯・工・水産学部の18学科などで144人を募集し、書類や面接、筆記試験などで選考する。

文部科学省による大学入学者選抜実施要項の見直しを受け、全国の大学はAO入試改革に着手。本学も従来の総合型選抜(AO入試)に代わる選抜方法として、22年度にフロンティア入試を導入した。同入試では理学部・医学部・工学部の10学科などで新たに募集が始まり、全体の定員が54人から144人に拡大。入試方式も変更され、選抜方式の違いによってTypeⅠ、TypeⅡの2つの方式に分けられた。

フロンティア入試TypeⅠ、TypeⅡの概要(本学ホームページをもとに作成)

TypeⅠは5学部11学科などで78人を募集。出願書類や面接、課題論文などで選考を行い、大学入試共通テストの結果を踏まえて最終合格者を決める。基本的には従来の総合型選抜を引き継いだ形となるが、フロンティア入試では大学側が設定した観点を高校の教員が評価するコンピテンシー評価が導入された。長期間、生徒と接している高校の教員に評価をしてもらうことで、面接では測れない行動特性を見る狙いがある。

TypeⅡは2学部7学科などで66人を募集。出願書類・面接に加え、数学・物理・化学の筆記試験が課される。出願書類は作成負担が軽減された簡便なもので、面接内容も高校の学習内容を理解しているかに重点が置かれる。本学の一般選抜を考えている受験生も特別な準備をせずに受験できるのが特徴だ。

フロンティア入試は学部学科ごとに実施され、評価項目も異なる。求める学生について、入試課の山田孝幸特別選抜担当係長は「学部学科によって様々だが、共通しているのはそれぞれの学部学科に強い興味・関心を持っていること。入学後には各学部学科を引っ張ってくれるような学生を募集したいという思いがある」と話した。

初の実施となった22年度は318人が出願。TypeⅡでは定員の94%となる62人が合格したが、TypeⅠでは倍率が1倍を切る学科もあり、合格者は16人と定員の78人を大きく下回った。また、現在は理系の一部の学科のみの募集で、文系4学部ではいずれも実施されていない。今後について山田係長は「まだ始まったばかりなので、選抜方法として適しているかをこれから注意深く見ていきたい」とした。

※2022年9月23日17時20分 編集部の確認不足により、記事に誤りがありました。おわびし、以下の点を訂正しました。

①1段落目「書類や面接、適性試験などで選考する。」→「書類や面接、筆記試験などで選考する。」

②2段落目「同入試では理学部・医学部・工学部の9学科などで新たに募集が始まり、」→「同入試では理学部・医学部・工学部の10学科などで新たに募集が始まり、」

③3段落目「面接では測れない行動様式を見る狙いがある。」→「面接では測れない行動特性を見る狙いがある。」