ネット上のサークル掲示板 北大の230団体以上を掲載 ―北大部活サークルnavi

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ウェブサイト「北大部活サークルnavi」

ウェブサイト「北大部活サークルnavi」(https://hubcnavi.net/)には、本学を中心に活動する様々な学生団体の情報が掲載されている。各団体のページには活動内容や人数、年間スケジュールなどがまとめられており、部活やサークルを選ぶ際に参考にすることができる。

同サイトには各団体の紹介文に加え、人数、活動頻度、年間スケジュール、連絡先などのデータが掲載されている。情報の正確性と各団体の意思尊重のため、団体から提供された情報のみを記載しているという。

「北大部活サークルnavi」には本学の公認団体に加えて非公認団体も掲載されているのが特徴だ。現在掲載中の学生団体は文化系・体育系合わせて230団体以上。本学のホームページに掲載されている公認団体(122団体)の倍近い数だ (2023年3月時点)。

同サイトが開設されたのは2017年4月。「ごちゃごちゃだった高等教育推進機構の掲示板を何とかしたい」との思いから、当時工学部2年生だった石川尚登さんが1人で制作した。

個人で運営を行っていたが、2020年、修士1年になった石川さんは自身の卒業後も同サイトを継続するためにサークル「北大部活サークルnavi」を設立。運営メンバーを募集し、集まったメンバーにウェブサイト運営に必要なプログラミングなどの技術を教えた。

現在は本学の学生4人が運営を行っている。メンバーの多くがプログラミング初心者の状態から始めたため、週に1回勉強会を開き、プログラミングの技術を学んでいる。

課題となっているのが継続的な運営だ。ウェブサイトを制作した石川さんは、2022年の卒業を期に運営の第一線から退いた。しかし、サイトの運営を行う上で、プログラミング経験の浅い現役メンバーだけでは対処できない問題も多い。そのため、卒業後も石川さんが運営の一部を担っている状態だ。

同サークルの井上公輔さん(経済学部4年)は「多くの北大生に使われているので、これからもサイトは続けていきたい。自分が卒業した後も、誰かに運営を引き継いでもらえるように、簡単に運営を続けられるような仕組みを作るのが課題 」と話す。

開設当時は学生団体に連絡して掲載をお願いしていたが、知名度が上がるにつれ、団体側からの掲載希望も増えてきた。現在も、3月になると未掲載団体には掲載を呼び掛け、掲載済みの団体には情報を更新するように呼び掛けている。

同サークル代表の國見峻史(たかし) さん(情報科学院修士1年 )は「多くの団体が掲載されているので、北大の部活・サークルを探す際には一度見てみると色々なことが分かると思う」と話した。現在はウェブサイトのリニューアルへ向けて準備を進めているという。

(取材・記事執筆:佐藤)