北大合格発表行われる 新北大生それぞれの物語

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今年3月7日、北海道大学構内で本学の平成30年度入試前期日程の合格者が発表され、会場にて本紙は合格者を対象に取材を行った。前期日程においては約2000名が合格。本学の門をくぐった。また、3月20日には後期日程の合格発表も行われた。

発表当日の午前9時、本学の高等教育推進機構前。会場には多くの受験生がひしめき合い、またその周囲には本大学の部活・サークルが彼ら・彼女らを祝福するために集まる。そんな中、本紙は見事合格を勝ち取った新たな北大生に話を聞いた。

胴上げされる新北大生と、それを祝福する現北大生。

・札幌出身 石丸さん・吉田さん

「夢か現か、という気分」。そう嬉しそうに語ったのは立命館慶祥(りつめいかんけいしょう)高校出身の石丸さん。医学部保健学科作業療法専攻の新入生だ。

2浪を経験したという彼は合格発表までの時を大きな不安と共に過ごしてきた。「前回受験したときの失敗の屈辱と、また同じ悲しみを背負うことになるんじゃないかという不安はありました」。センター試験の結果が芳しくなく、二次試験に向けた気持ちの切り替えに苦労したという石丸さん。それでも、そこから北大一本に絞り一心不乱に努力してきた。その努力が無事に実を結んだ。

今後の学生生活について彼に聞いてみると、「浪人時代の根性を活かせるような、スタミナを使うスポーツをやりたい。また、医学部で人の命を扱う以上、ミスは許されない。学業の方も惜しみなく取り組んでいきたい」と熱く語ってくれた。

そんな彼が「一緒に合格できて本当に嬉しい」と口にしたのは、札幌北高校出身の吉田さん。石丸さんと共に合格発表の会場に来ており、めでたく水産学部への進学を決めた。

彼と石丸さんは同じ塾で北大入学を目指して共に勉学に励んだ仲である。彼もまた自分の番号を見つけたときは、「信じられない、という気持ち。余裕があったわけでもなく、ドキドキだった。徐々に冷静になっていくにつれて実感がわいてきた」という。そして、「浪人時代は体を動かす機会があまりなかったから、大学が始まったら運動系のサークルに入りたい」と、2人は嬉しそうに笑っていた。

・福岡出身 Yさん

3人目はY・Mさん(本人希望によりイニシャルで掲載)。福岡県立修猷館(しゅうゆうかん)高校出身で、本大学の文学部を受験し見事に現役合格を果たした。

合格発表には母親と共に来ており、取材にはとても晴れ晴れとした表情で応じてくれた。受験時の手ごたえについて尋ねると、「白紙はなかった。過去問の時よりはできた感触はあったが、 国語や世界史は明確な解答がない設問もある。当たっているか不安で、今の今まで自信はなかった」と語った。「今でも実感が沸かない。(掲示されていたのが)本当に自分の番号なのかと思ったくらい」とYさん。

そんな彼女に大学生活でやってみたいことを聞いた。「どれが楽しいかはまだわからないが、サークルには入ってみたい。また、道外から来ているので北海道で新しい友達をつくりたい」と語るYさん。今後の学生生活を本当に楽しみにしているようだ。

会場には多くの人が集まった。

・札幌出身 鷲頭(わしず)さん

最後に紹介するのは、札幌北高校出身の鷲頭さんだ。「まだ合格した実感が湧かない」と話す鷲頭さん。今年度、法学部に現役合格した。

高校3年生の夏までは部活動に打ち込み、受験勉強を本格的に始めたのは部活の引退後だったという。塾や予備校には通わず独学で勉強し、冬休みは連日夜9時まで友人たちと自習した。二次試験では思うような手応えが得られず不安だったと語るが、合格発表を無事に終えて安心しているようだった。

鷲頭さんが北大を目指すきっかけとなったのは、オープンキャンパスでのゼミ体験だ。「法学部で行われた著作権関連の授業が面白かった。家から通いやすいことも北大の魅力だったが、法学を学びたいという気持ちはそこで芽生えた」と当時を振り返った。

入学後は関心分野である法学の勉強と、サークル活動を中心とした課外活動の両方に力を入れ、大学生活を充実させたいと意気込む。「北大のキャンパスは広大で美しく、何をするにもいい環境。まずは受験期に増えた体重を元に戻したい」と笑った。

ホームページによると、本学には現在約1万8千人の学生が在籍。今年も新たな学生を迎え、キャンパスに活気が満ち溢れていくことが期待される。

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