北大生協、食堂特に厳しく 客数・売り上げ7割減、20年3~12月 ―新型コロナ  

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部門別では食堂が特に厳しい(2020年8月)

北大生協の2020年3月から12月までの利用実績が同生協への取材でわかった。新型コロナウイルスの影響で食堂は特に打撃を受け、客数・売り上げ(供給)ともに前年同期比で7割減だった。大学からの活動制限が再び強まっており、引き続き店舗の利用状況は厳しいようだ。

部門別の実績として、食堂が客数・売り上げともに前年同期比で約70%減と大幅に減った。購買では客数が約70%減り、食品の売り上げも約70%減少。一方、パソコンや液晶ディスプレーなどの売れ行きが好調で購買全体の売り上げは約15%の減少にとどまった。

書籍では客数は約40%減ったものの教科書販売などが伸び、売り上げは2.4%の減少に抑えられた。

足元では12月の1日あたりの平均利用客数が11月に比べ減少している。大学の行動指針(BCP)が11月中旬にレベル2に引き上げられたことで学内人口が減り、利用者の減少につながっているという。北大生協の小助川誠専務理事は「オンライン授業、課外活動自粛、在宅勤務で店舗の利用は上期同様厳しい状況が続いている」とした。

同生協では21年2月期(20年3月~21年2月)の経常損益(経常剰余金)を2億4000万円の赤字と見込んでいる。8月終了時点での予想より7700万円上方修正した。売上高は27億円を予想。1、2月は「対策によって少しでもプラスに転じたい」と小助川専務理事は語っていた。