建築、恐竜… 卒業研究を一般向けポスター発表 ―北大博物館

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来場者の方を見て解説する大藪さん(2月28日、総合博物館)

この春卒業する学生が卒業研究の内容を伝える、卒論ポスター発表会が2月27、28日、本学総合博物館で行われた。学部4年の8人がそれぞれブースを受け持ち、ポスターの前に立って自身の研究について解説した。

学生らは、卒業研究を市民向けにまとめたA0判のポスター1枚を用い、身振り手振りも交えて説明した。ポスターは博物館職員との中間発表会を重ねる中で制作したという。工学部の高橋奈菜さんは、生物の外見的特徴を建物の形態に取り入れるなど、生物の特徴を参照した建築作品についての研究を解説。理学部の大藪隼平さんは、恐竜のうちノドサウルス科とアンキロサウルス科の大陸分布や、生息環境の傾向を調査し、それらと食性との関連を検討した研究に関し説明した。

来場者は本学学生のほか、中高生や高齢者、親子連れなど様々。質疑応答では研究手法や内容への疑問点、研究動機などについて活発に質問があがった。

発表を審査した結果、工学部の高橋さんが最優秀賞を受賞。高橋さんは、賞状と記念品を手に、先行研究が乏しいテーマのため研究が困難だったと振り返った。その上で「苦労がこのような形で報われて嬉しい」と笑顔を見せた。

来場者に問いかけ挙手を求める学生(2月28日、総合博物館)