夜の北大12カ月ー5月編:鳥が飛来し巨木がたたずむキャンパス
創基150周年を迎える北大は、四季折々の顔を見せるキャンパスの美しさが売りの一つである。しかし、多くの人々が目にするのは、人があふれる昼の顔にすぎない。本コラムは、北大の夜の顔を覗き見て、その美しさを見出すことを旨とする。寒い春が終わり暖かくなり始めた札幌キャンパスは、どのような顔を見せるのだろうか。

川が流れるキャンパス
札幌キャンパスは、中央ローンから恵迪寮の裏側まで続くサクシュコトニ川や大野池、原始林など豊富な自然を内包する緑豊かな土地である。これらの環境は学生や地域住民の憩いの場となるだけでなく、様々な生物が集まる場所となっている。キャンパス内の水域では虫や魚、カエルだけでなく、鳥まで見ることができる。

アオサギが飛来する大野池

サクシュコトニ川の散策を行っていると大野池の方角からカエルの鳴き声が聞こえてきた。大野池に向かうと、大型の鳥が鎮座していた。アオサギである。
彼もまたカエルの鳴き声を聞きつけて飛来したのだろうか。カエルはもう食べられてしまったのか、それとも息をひそめているのか辺りは静寂に包まれている。しばらくすると鳥は池の反対側へと狩場を変えたようである。


食事を終えたのかアオサギは東の方へと飛び去って行った。キャンパス内にアオサギが飛来するような大学がどれほどあるだろうか。人がいなくなった夜の北大は様々な生物の楽園となっているようである。
その後、他に生物が存在しないか水中を探していたところ、背泳ぎで泳ぐ不思議な影を見つけた。同行してくれた友人によるとこの虫は「マツモムシ」というそうだ。

サクシュコトニ川近くに植えられている巨木

メインストリート脇にとても大きな木が植わっていることを発見した。毎日の通学で目にしているはずの木ではあるが、近づいてみると目測よりも更に巨大であることが分かる。札幌キャンパス内には、このような木がたくさん植わっており、木に触れて自分達がいかに自然に恵まれた環境で勉学に励んでいたかを感じた。札幌キャンパスは自然に恵まれた美しいキャンパスである。日が沈み人がいなくなったあとも、生物たちによる活動が行われている。
(取材・執筆:山口、撮影:宮内)
