北大図書館、一部学外者向けサービス・北図書館グループ学習室の利用再開

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本学付属図書館は9月12日から本館・北図書館で一部の学外者向けのサービスを再開した。北図書館は9月14日からグループ学習室2室の利用も再開。一部施設と一般の学外者向けサービスの利用は現在も制限されているが、徐々に制限緩和が進んでいる。

本館入り口に設置された学外者向けの看板(30日、本館入館ゲート前)

12日から利用再開の対象となった学外者は、学術研究・調査に資料を必要とする他大学などの教員・研究者、および本学付属図書館以外に所蔵がない北方資料・貴重資料などの利用を希望する人。利用日の3平日前までに本学付属図書館ホームページから予約することで、本館・北図書館で資料の閲覧・複写などができる。9月末時点では、1日に1、2人程度が利用しているという。

北図書館グループ学習室の室内(30日、北図書館4階)

北図書館では4室あるグループ学習室のうち2室の利用を14日から再開した。同室では会話ができるほか、ホワイトボードやプロジェクターなどが使用できる部屋もあり、複数人での学習に利用できる。本学付属図書館ホームページからの予約が必要で、利用は1度に4時間まで。サークル・就職活動など学習目的以外での使用はできない。

グループ学習室は本館に5室、北図書館に4室あり、本館では7月22日に5室全ての利用を再開している。本館に遅れて2室のみの利用再開となった理由について、北図書館の担当者は「準備の遅れに加え、北図書館は1年生の利用が多く、テスト期間が重なり利用が集中する恐れがあったため。まずは4室あるうちの2室を開放し、利用状況などの様子を見たい」とした。夏季休暇中ということもあり、9月末時点では利用者数は少ないという。

2022年4月に本学のBCPレベルが1に引き下げられたことを受け、付属図書館は開館時間の延長や座席数の増加などの制限緩和策を実施してきた。学外者向けのサービスと北図書館グループ学習室はいずれも20年の春ごろから新型コロナウイルス感染症の影響でサービスを停止しており、今回は約2年半ぶりの利用再開となった。来館者には引き続き会話の禁止・マスクの着用などを呼びかけ、館内の消毒や換気などの感染対策を行っている。

一方で、オープンエリアの一部など利用時に発話を伴う施設の多くや、サイレントルームなど換気が不十分になる施設は、感染対策のため現在も利用できない状況だ。付属図書館によると、語学自習室(本館4階)、グローバルフロア(北図書館西棟3階)については制限付きでの利用再開を検討しているという。今後については「現在利用できていない施設・サービスについても順次再開を検討していきたい。ルールを守って活発に使ってほしい」(本館・北図書館の担当者)とした。