【受験特集:どんな道でも、道は道】第1回(4) 進学か就職か、出した答えは「北大へ」 野中直樹さん(理学部3年)

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それでも、ひたすらに勉強を続けた。机での勉強に疲れたら、弟や妹と共用のパソコンを使って教育系ユーチューバーの動画を見た。英作文の能力を上げるために、海外の友達と英語で文通を始めた。

迎えた最後のセンター試験では大きく崩れることもなく実力を出し切り、個別試験を受けずに有名私立大学の夜間部に合格することが事実上確定した。
「働きながら大学にってことにはなるけど、北大に落ちても大学生になるって決まってだいぶ気分が楽になった」

「落ちたら併願校に行く、受験勉強は今年で終わりに」と臨んだ本学の二次試験でも、過度に気負うことなく実力を発揮した。「それこそ『下見』もあったわけだし、想定外の事態は何もなかった」と野中さん。

そして、ついに迎えた合格発表の瞬間。パソコンで自分の受験番号を見つけた時、喜んだのは野中さんだけではなかった。父親が、喜んでくれた。何度も電話した友達が、喜んでくれた。

大学に行く、と決意してから1年半。「勉強の勉強」に始まり「勉強」で締めた受験生活は、合格最低点を30点近く上回った本学入試の合格通知を残して達成感に満ちた結末とともに幕を下ろした。

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