黒百合会「未完の大器 アンビシャス展」開催 若手作家たちが織りなす芸術

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展示作品から。木村美乃里「運河夕景」(提供:黒百合会)

「是非若い世代の人たちにも足を運んでもらいたい」と語る田中さん。とはいっても、若い世代の読者にとっては、「美術」に対して近寄りがたいという印象を持つ方も少なくないのではないだろうか。しかし、今回の展示会は学生である若手作家を中心としているため、より親しみやすく美術に触れるきっかけにもなる。活動をし始めた、すなわち少し前までは美術との直接的な関わりなどない立場にいたかもしれない若手作家。そう捉えると、若手作家を、そして美術をより身近な存在として感じてもらえるという。

また、開催場所である「にじのかかるところ」は、北ひろしま福祉会が運営する、障がいという垣根を超える「アート」の力を掲げたレストランだ。同年代だけでなく障がい者の方なども対象とした幅広い層に来場してもらいたいという。

「道内の若手作家の交流を目的とした合同展ということもあり、出展された個々の作品全てが心赴くままに描かれており、独自性の高い作品が立ち並ぶ、大変見どころのある展示となっております。アンビシャス、つまり、熱望的な、というの意味のもと、若手作家達自身によって、美術をもって可視化された、衝動の根源である意欲、熱意、そして、その多種多様な有様を、是非ともご覧になっていただければと思います」と、田中さんは意気込む。若手作家の熱情が、未完の大器から溢れだす。展示された作品を見に、是非足を運んでみてはいかがだろうか。

※未完の大器 アンビシャス展
 会期:2024年1月22日(月)~2024年3月2日(土)10時~16時(日曜日、祝日休み)
 会場:にじのかかるところ(北海道北広島市共栄276番地44 北ひろしま福祉会就労センタージョブ内)JR北広島駅から車で約6分

(取材・執筆:宇高)