北大、「未来戦略本部」でDX対応など目指す 理事・副学長は「最高〇〇責任者」に

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本学は、業務のデジタル化など喫緊の課題への対応を検討する新組織「未来戦略本部」(本部長=宝金清博総長)を設置した。大学を取り巻く課題に迅速かつ柔軟に対応していく狙いがあり、課題ごとに「部会」を設ける。

同本部は、理事を部会長とし教授や事務職員で構成する部会と、必要に応じてそのもとに置かれるタスクフォースからなる組織で、昨年11月に設置。12日現在、働き方改革を踏まえた業務のデジタル化を検討するDX(デジタルトランスフォーメーション)部会のほか、①経営的収入②大学院改革③大学憲章策定④SDGs推進——の各検討部会を設けている。

本学では同本部のほかにも「立案機構」として従来から経営戦略室や総長室、広報室などがあったが、大学の中期目標の実現などがメインで、喫緊の課題には必ずしも対応しきれていなかった。同本部では金融や投資の企業など外部人材の登用も可能にし、課題への柔軟な対応を目指す。

昨年10月の宝金氏の総長就任後、本学は各理事の機能強化も進めている。5人いる理事・副学長をそれぞれ最高教育責任者、最高改革責任者などと定め、役割や権限、責任を明確化。また、これまで総長直属で関係部署との総合調整などを行っていた政策調整室をなくし、そうした業務は各理事のリーダーシップのもと、担当の部署で行うことにした。政策調整室は秘書業務に特化した秘書室に改めた。