楽しみつつも真剣勝負 祭を作る責任感と誇りを胸に −北大祭事務局【部活・サークル紹介 第1回】

楽しみつつも真剣勝負 祭を作る責任感と誇りを胸に −北大祭事務局【部活・サークル紹介 第1回】

朝日モーニング
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北大祭でオレンジのジャンパーを着た一団を見たことがあるだろう。彼らが北大祭事務局(正式名称:北海道大学大学祭全学実行委員会)のスタッフであり、言わずと知れた北大祭の屋台骨だ。部活・サークル紹介第1回目は、北大祭事務局の素顔に迫る。(取材先:戸島大雅さん=同事務局広報部)

 

北大祭事務局の集合写真。オレンジのジャンパーがまぶしい。

活動は4つの部署ごと

北大祭事務局は約200人のメンバーで構成され、北大祭全般に関わる活動を行う。活動は総務・企画・広報・渉外の4つの部署で分担されている。

総務部では、容器販売や各種申請の管理など北大祭に参加する団体へのフォローを、企画部ではステージ企画や子供向け企画をはじめとした企画の立案・実施を担う。祭全体のパンフレット・模擬店マップ・Nire(ニレ) Pepper(模擬店で使えるクーポンなどを掲載した冊子)の作成や学外広報・メディア対応を行うのが広報部で、渉外部ではスタンプラリー景品などの物資協賛集めや広告営業などを行う。

会合は全体での集会と各部での部会の二部構成をとる。多くの活動は部署単位で行われるが、部署間の壁はそれほどない。

 

主力は2年生

他大学の大学祭実行委員会では3年生が活動の主体となるケースが主流だが、北大祭事務局は2年生(大学祭本番時の2年生)が主力だ。

新入生は4月に入局したのち、まずは各部局に配属される。6月の祭本番までは2年生を中心とする“上年目(うわねんめ)”の上級生のもとでそれぞれの仕事を担う。祭終了後、各部署での反省を経て、夏休みの合宿で上級生からノウハウの引き継ぎがなされる。秋にはいよいよ翌年に向けて役職が引き継がれ、新たな担当も決定されて各自が役割を持つ。役職は新2年生(この時点ではまだ1年生)が担い、早くも主力を担う。これと同時に現2年生は引退を迎える。

冬から翌年の春休みにかけては各自に割り当てられた業務を新2年生が中心となって行い、具体的な構想を練る。4月に新たなメンバーを迎えてからは6月の大学祭本番にかけて計画を形にしていく。集会の場で、これまでにない企画が2年生主導で行われるなど、前向きな変化も起きやすい。

このように、2年生を中心とする若い主力の活躍が、活動理念の一つ“学生主体”の大学祭の実現にも力を発揮するのだろう。なお、事務局に残って活動を続ける上級生は各自の経験を生かして主力メンバーを支える。

このほか、他大学の大学祭訪問なども含め年間を通じて活動が行われる。大学祭の実行委員会ともなれば祭の前後に行われている活動が目立つが、事務局の活動は年間を通じて途切れることがない。

 

多様性の中にも“真面目”という共通項

北大祭事務局には多数のメンバーが集まり、出身地、学部・学年を問わず人が集まる。タテ・ヨコいずれに関しても局内での交流が活発だ。局外との連携も行われ、つながりには事欠かない。「遊ぶ相手には困らない(笑)」と戸島さん。活動を通じて北大祭のみならず、施設の名称など北大そのものの情報にも精通できる。

大学祭といえば華やかなイメージが先行しがちだが、局員のバックグラウンドは生徒会経験者をはじめ多岐にわたる。加えて、大規模ゆえに多様な人々が集まる一方、真面目に仕事をこなし、なおかつ祭を楽しむという共通項も見逃せない。活動にあたっては1人ひとりが事前に“詳細”を、祭終了後には“総括”と呼ばれる活動内容の概要をそれぞれまとめるが、総括は時には数万字にも及ぶ。誰が見てもその内容を理解できるようにするため、これらは推敲にかけられる。

仕事量は多いが、学業との両立に悪影響はほとんど見られない。一人ひとりが大学祭の運営に携わる誇りと責任感を持ち、メリハリをつけながら活動を行っている。

会議の様子。真剣な雰囲気がひしひしと伝わってくる。