茨城の味を北海道で~北大茨城県人会~

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全国各地から学生が集まる北大には、同じ出身地の人たちで構成されたサークル、「県人会」なるものが存在する。例年北大祭では、県人会による各地の名物グルメの販売が行われる。

昨年に引き続き2度目の出店となる北海道大学茨城県人会(以下、茨城県人会)。今年は、生産量の多いさつまいもとブランド牛である常陸牛を使用した食品を販売する。

茨城県人会は、2025年に創立されたサークルである。北大に進学した県立水戸第一高校の同窓生らによって創立され、徐々に他の高校出身の人も入会し、会員数は現在約30。創立時から現在まで、北大祭での出店を中心に活動している。北大祭への準備について、代表の竹中勇真さん(工学部3年)と会計の山本凜さん(工学部2年)に話を聞いた。

準備を始めたのは今年の3月末。メニューの決定、発注先探し、レシピのバージョンアップを進めた。メインとなる食材は茨城県産のものを使用する。出店2年目の試みとして、昨年販売した「さつまいもモンブラン」と「さつまいもチップス」に加え、数量限定で常陸牛を使用したメンチカツを販売する。茨城県のメンチカツ製造所に連絡したところ、メンチカツを低価格で販売してもらえることになったそうだ。さつまいもは、山本さんの知り合いの農家から、規格外品の紅はるかを仕入れた。

仕入れたさつまいも

メニューやレシピの作成にも時間をかけた。「『スイートポテト』や『さつまいももち』も候補にありましたが、作りやすさや見栄えの良さを考慮すると、スイーツは昨年のものと同じになりました」と山本さん。昨年、モンブランのクリームが太く、「団子のよう」になってしまったことを踏まえ、今年はクリームの絞り口の形状を細くし、よりモンブランらしくバージョンアップしたという。

バージョンアップした「さつまいもモンブラン」
「さつまいもチップス」

「昨年は、『美味しかった』と言ってくれる子どもがいたり、茨城県出身で声をかけてくれるご高齢の方がいたりしました。様々な世代の方とふれあうことができて、嬉しかったです」と2人は語る。学外の人とも県人会ならではの交流ができ、手ごたえを感じたそうだ。

2人に意気込みを尋ねた。「北海道にいて、茨城に触れる機会は少ないと思います。多くの方に来ていただいて、茨城のことをもっと知ってほしいです」と竹中さん。「老若男女問わず来てほしいです。出店団体数の多い北大祭で、茨城県人会を選んで来ていただくのは嬉しいですし、来ていただいたからには、後悔させないものを提供する自信があります」と山本さん。会員で食事会を兼ねた決起会も開催し、モチベーションの再確認をしたという。茨城県人会の北大祭にかける熱意はひとしおだ。

決起会の様子

竹中さんは、茨城県人会の今後の展望についてこう語る。「学内だけでなく、地域のイベントでも屋台を出したりしたいですね。また、他の県人会とも連携して、運動会なども開催できたらいいなと考えています」。

進化を続ける茨城県人会。北大祭では、この北海道の地で、茨城の味を提供してくれるだろう。当日は医学部棟前のD12区画に出店する。

(取材:大畑・吉村、執筆:大畑、写真提供:茨城県人会)