新型コロナ、学生生活にどう影響? 春休み「帰省できず」4割 ―北大新聞独自アンケート①

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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、本学でもオンライン授業の実施や、課外活動の制限などが行われ学生生活に大きな変化がもたらされた。北海道大学新聞では、6月10日から6月28日にかけてウェブ上で北大生を対象にアンケートを実施。外出自粛の影響や、友人・家族とのコミュニケーション、生活リズムなどについて、コロナ前と比べどのように変化したのか調査した。141件の有効な回答が得られた。(全3回でお伝えします。オンライン授業については第2回。生活リズムへの影響については第3回。)

外出「8割減」、外食は「10割減」が最多

外出自粛期間中の北大生の外出や外食の頻度は大きく減少した。外出については平均で6.5割減、人数では8割減と回答した学生が最も多く24%(34人)。9割減が僅差で続き23%(33人)となった。外食の頻度は全体でみると10割減と答えた割合が最も大きく、9割減と合わせると約半数を占めた。

友人との会話大きく減少 「なくなった」1割超

友人や家族とのコミュニケーションの形態や頻度についても大きく変化したことが分かった。

友人との会話に関しては、回答者の約9割が「少し減った」「減った」「なくなった」と答えた。特に「減った」と答えたのは64%(90人)に上り、「なくなった」も14%(20人)を占めた。友人との会話の手段(複数回答)については回答時点で、「LINEなどのチャットで行っている」と答えた割合が72%(101人)。続いて「ビデオ通話」が54%(76人)となり、オンラインでのやりとりが中心になっていることが明らかとなった。一方で全体の24%(34人)が友人と対面でコミュニケーションをとっているということも分かった。

家族とのコミュニケーションは増加

家族とのコミュニケーションについては、友人との場合と異なる傾向が見られた。全体では約半数が家族との会話が「増えた」もしくは「少し増えた」と回答。特に実家暮らしの学生では「減った」「少し減った」「なくなった」と回答した学生はおらず、約8割が増加した。外出自粛により家族で過ごす時間が長くなったことなどで会話の機会が増えた可能性がある。

家族とのやり取り(複数回答)は一人暮らしの学生で「LINEなどのチャットで行っている」(84%)がトップ。友人との場合と同様の結果になった。2位は「電話で行っている」(48%)だった。一方、ビデオ通話は20%にとどまり、家族との間では比較的使われないことが明らかとなった。

家族とのコミュニケーションに関連して春休みの帰省についても尋ねたところ、一人暮らし学生の約4割が「(帰省する予定があったが)帰省できなかった」と回答。本学は道外出身の学生が例年6割以上を占めている。県境をまたぐ移動の自粛が要請されたことや航空各社などが減便や運休を行ったことで、帰省にも大きな打撃があったといえそうだ。

〈調査方法〉ウェブ上のアンケートフォームにて調査を行い、本学を中心に活動する学生団体へのメールや、本紙ツイッターアカウントなどで周知した。調査期間は6月10日~6月26日。メールアドレスの回答を基に本学学生かどうか判断した。

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