えるむ歌壇【第2回】

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スポドリが青春の味なわけもなくただ手のひらと喉に冷たい
/西希

SPF50+を馴染ませて厚底ヒール鳴らせば真夏
/佐々木円香

雷が落ちるところを見たいって言うかわりに強く捻る蛇口
/東出六花

トローチの偽物の涼しさ噛んで「二度と日焼け痕は見せません」
/佐倉誰

甲板へすずやかに立つ幽霊と手信号にて交わす口づけ
/山口在果

提供:北海道大学短歌会